将来的に農業を始めようか悩んでる。嫌な人間関係もなさそうだし、自然好きだから魅力的に感じるんだけど、実際のところどうなのかな。実情が知りたい!
こんな方に向けた記事です。
- そもそも農業の種類とは?
- 農業のメリット4選
- 農業のデメリット2選
- 就農希望者さまが事前に把握しておくべき3つのこと
この記事は農園のWeb活用支援団体ファームコネクトが書いています。
ネット販売の代行、ホームページ制作、クラウドファンディング支援など、農業特化のWeb事業として様々なサービスを展開しています。
野菜で月次売上200万円、とうもろこしで日次売上100万円超えなど、多数の販売実績があり、行政とも提携している組織です。
→ファームコネクトの事例紹介
今回は、上記の活動を通してお会いした複数の農家さんにヒアリングした内容をもとに、「農業のメリットとデメリット」についてお伝えしていきます。
農家さんの声を聞くと、意外と「我々が農業に対して抱くイメージ」と「現場の実情」にはズレがある部分も多いと感じたので、それらをシェアしていきますね。
それでは参りましょう!
そもそも「農業」とは?
一口に「農業」といっても、実際は複数の種類があります。
具体的には以下の通り。
- 耕種農業(野菜・果物・米などを栽培する一般的な農家さん)
- 畜産農業(酪農・養豚など)
また、この他にも「農業サービス業」「園芸サービス業」といったものも農業に含まれます。(出典:総務省)
とはいえ、本記事を読んでいる大半の方が「耕種農業」に興味があると思うので、ここでは耕種農業のメリットでメリットをお伝えしていきます。
農業のメリット4選
- 裁量が自分にある
- 収入に上限がない
- 健康的な生活が送れる
- 自分が育てた作物を食べられる
これら4点がメリットです。
農業のメリットその1:裁量が自分にある
農業は個人事業であるため、とにかく自由です。
働く時間および日数はもちろん、栽培する作物、販売方法といった経営の部分まですべて自分次第。
誰の指示を受けることなく自分で稼ぐことができるため、やりがいを感じられるでしょう。
そのぶん責任は大きくなりますが、この「裁量権の大きさ」をメリットに挙げる生産者さまが非常に多かったです。
農業のメリットその2:収入に上限がない
サラリーマンですと、年収はどれだけ高くとも2,000万円ほどが上限です。
一方で、農業は個人事業であるため収入に(ほぼ)上限がありません。
実際、これまでファームコネクトがお会いした農家さんにも年収が3,000万〜の方がいらっしゃいました。
もちろんそこに至るまでは相応のハードルがありますが、それだけ稼げる可能性が生まれる時点で胸が高まりますよね。
農業のメリットその3:健康的な生活が送れる
農業は身体を動かしますし、生活習慣もよくなるので必然的に健康的な生活が送れます。
会社員と比べると人間関係のストレスも少ないでしょう。
これまでお会いした農家さんも、ハツラツとしている方が多い印象でした。
農業のメリットその4:自分が育てた作物を食べられる
自身が苦労して育てた作物を最高鮮度で食べられることは最高の贅沢といえるでしょう。
毎日美味しい野菜が食卓に並ぶ幸せは農業の大きなメリットの一つですね。
…ちなみに、これは我々ファームコネクトの感想ですが、多くの農家さんに携わっていて感じるのは「皆さんすごく優しい」ということです。
たまに見た目が少し怖い方もおられますが、お話してみるととても優しかったりします。
そんな優しい方々に囲まれるのも農業の一つのメリットなのかなと思います。
また、農家さんは職人気質かと思いきや、ものすごくお話しがお上手で、頭の回転が早かったり、記憶力に優れている方が多い印象も受けました。
実際、農業は肉体労働であると同時に頭脳労働でもあると感じます。
身体と頭をどちらも動かすので、脳の若さを保てるのかもしれません。
農業のデメリット
- 安定性に乏しい
- 仕事が大変
これらが農業のデメリットだと仰っていました。
農業のデメリットその1:安定性に乏しい
会社員は一定時間働けば安定したお金が入ってきますが、農業は個人事業主であり、完全に成功報酬です。
そのため、作物の質や市場の相場によって収入が左右する点がデメリットですね。
さらに作物の質は「天候」という対策しようのないものによって悪化する可能性があるのが農業ならではのリスクです。
農業機械も高いですし、資材も年々高騰していることから、安定して収益を出すことが難しい職業と言えるでしょう。
農業のデメリットその2:仕事が大変
農業は体力勝負と思われがちですが、頭もたくさん使います。
必要な知識の範囲が広く、さらに経験も必要であるため他の仕事よりも一人前になるまで時間を要します。
体力・頭脳ともにフル活用する点で、農業はかなりハードな仕事といえるでしょう。
近ごろは消費者に作物を直販する農家さんも増えていますが、その場合は販売(マーケティング)の知識まで必要です。
メリットデメリットを聞いた上で農業を仕事にしたい人が知っておくべきこと
メリットデメリット、どちらも加味したけどやっぱり農業は魅力的だなあ。是非とも就農したいんだけど、知っておくべきことはある?
こう感じた方に向けて、就農するまでに読んでおいていただきたい記事を3つご紹介していきますね。
脱サラ就農者向け
「脱サラ農業で失敗・後悔しないために。事前にやるべきことや成功者の特徴を解説!」は脱サラ就農する方に向けたもの。
ファームコネクトがこれまでお会いしてきた「脱サラ就農で成功している方々」の共通点を述べています。
農業に向いているのはどんな人?
「農業に向いている人の特徴を事前に知っておきましょう!」では、農家さんにヒアリングして分かった「農業に向いている人」「向いていない人」の特徴をまとめています。
ご自身が本当に就農して後悔をしないのか、判断軸になると思うのでぜひ覗いてみてください。
農業を学ぶ方法
上でも述べた通り農業は完全に成果主義の世界です。良い作物を大量につくることが要求されます。
そのため、事前に農業についてしっかり学んでから就農するようにすることをオススメします。
「農業を効果的に学ぶおすすめの方法8選!」で農業の学び方をまとめてあるので、よければご覧ください。
農業のメリットデメリットまとめ
以上、農業のメリットデメリットでした。
デメリットも少なくありませんが、それはどの職業でも言えること。
農業ならではの魅力も盛りだくさんなことがお分かり頂けましたら幸いです。