将来的に就農を考えているんだけど、農業を学ぶにはどうすればいいんだろう?
おすすめの勉強方法を教えてほしい。
こんな方に向けた記事です。
この記事は農園のWeb活用支援団体ファームコネクトが書いています。
ネット販売の代行、ホームページ制作、クラウドファンディング支援など、農業特化のWeb事業として様々なサービスを展開しています。
野菜で月次売上200万円、とうもろこしで日次売上100万円超えなど、多数の販売実績があり、行政とも提携している組織です。
→ファームコネクトの事例紹介
今回は、上記の活動を通じてお会いした複数の農家さんにヒアリングした結果をもとに、農業を効率よく学ぶ方法について述べていきます。
農業を効果的に学ぶおすすめ勉強方法8選
これから就農する人はもちろん、現役の農家さんも継続的に農業を学ぶことは重要ですよね。
先ほど述べたとおり、本記事では農家さんにヒアリングして得た「実際の声」をもとに、農業を効果的に学ぶ方法をお伝えしていきます。
結論から述べると、農業を学ぶおすすめの方法は以下の8つ。
- 農業大学で学ぶ
- 農業大学校で学ぶ
- 農業法人にて働く
- 農業ボランティアや農業体験に参加する
- 資格、免許を取得する
- 家庭菜園や貸し農園で作物を実際に育ててみる
- SNSで学ぶ
- 本で学ぶ
それぞれ解説していきますね。
農業大学で学ぶ
日本国内には「東京農業大学」と「新潟食料農業大学」の2校のみですが、農業大学というものがあります。
一般の大学と同じように入学試験があり、合格したら4年間在籍して、修了時には大卒扱いになります。
学費も年間100万円前後と高額で「The・私立大学」といった形ですね。
学ぶ内容は生物学や遺伝子学など多岐にわたり、農業だけでなく「食」に関する学術を中心に学ぶことができます。
ファームコネクトの知り合いにも、東京農業大学卒の農家さんが多々いらっしゃいます。
農業大学校で学ぶ
農業大学と似ていますが、内情は大きく異なります。
農業大学は4年制大学である一方、農業大学校は専門学校です。
1〜2年間かけて学ぶことがほとんどですが、なかには数週間で学べるプログラムがある農業大学校もあり、カリキュラムは多彩。
このことから、社会人で入学する方も多いそうです。
農業の技術や経営をメインに学ぶことができ、農業大学よりも実践的な内容です。
学費も農業大学と比べ安価。くわしく内容を知りたい方は農林水産省HPをチェックしてみてください。
農業法人にて働く
農業法人にて正社員やアルバイトとして働く方法。最短距離で就農したい方にオススメ。
大規模農業を営んでいる農家さんから学ぶことで、生産だけでなく農園経営についても学ぶことができます。
給料をもらえるのも大きなメリットですね。
ちなみに筆者である私の父は、「会社員をしながら家庭菜園を数年営む→農業法人に転職」というキャリアを辿っています。
父から聞いた話をもとに執筆した「農業法人に就職するメリットデメリットは?経験者が解説」「農業法人の給料はどれぐらい?休みがないって本当?現役社員が解説」という記事も合わせてご覧ください。
農業ボランティアや農業体験に参加する
短期間で気軽に農業を学びたい方におすすめ。
実際に農家さんと共に農作業をすることで、農家さんの日常や実情を学べます。
農家さんのなかには、住み込みで農業体験やボランテイアを受け入れている方も多いです。
休みの日や週末を活用できるので、社会人の方にもおすすめ。
私たちファームコネクトも山梨で農業体験をしてきましたが、そこでは学生だけでなく、社会人や外国の方が多数参加していました。
詳しくは「短期住み込み農業バイトを中込農園様にて行いました」にて述べています。
農業の資格や免許を取得する
資格・免許を取得するのもいいですね。
一度資格を取得してしまえば農業法人から採用されやすくなりますし、独立後も消費者にアピールすることでブランディングに繋がります。
たとえば「野菜ソムリエが栽培している野菜」とか食べたくなりますよね。
農業の資格・免許は「農業で取得しておくと捗る資格・免許一覧」で紹介しているので参考にしてみてください。
家庭菜園や貸し農園で作物を育ててみる
マイペースに農業を体験したいならこれ。
家庭菜園でも、本気で取り組めば作物の栽培についてかなりの知見が溜まります。
実際農家さんからは「たまに家庭菜園で俺よりも野菜そだてるのが上手な人がいる!」という声も聞きました。(規模がちがうので単純に比較はできませんが)
苗や種はホームセンターですぐに手に入りますし、特別必要な道具はあまりありません。
まずは小規模で農業に携わってみて、そこで栽培が楽しいと思えるようであれば、本格的に就農を考えてみる…という流れが良いかもしれません。
SNSで学ぶ
TwitterやYouTubeで情報発信している農家さんも少なくありません。
特にYouTubeは、動画で臨場感をもって学べるのでオススメですね。
本で学ぶ
農作業のノウハウ本はすくないですが、農業経営に関する本は多数あります。
いまは作物の販路が広がり、農家さんも経営者視点が要求されています。
その「経営」の部分を本から学ぶのがおすすめです。
最初の一冊としておすすめなのは、「東大卒、農家の右腕になる」です。
農園の「経費削減(利益最大化)」「効率化」に関する改善策が広く解説されているので、初心者でも理解しやすいです。
「まずは教科書として本書を読んでみて、そのなかでも特に気になった部分を他の本から学ぶ」のが効率的です。
農業を効果的に学ぶ方法まとめ
以上、農業を効果的に学ぶ方法8選でした。
それぞれの忙しさに合わせて、最適な方法で農業を学んでいきましょう!
本記事がすこしでも参考になれば幸いです。