
こんな方に向けた記事です。
本記事の内容
- そもそも農業における中高年とは
- 中高年から農業を始めるメリットとデメリット
- 中高年から農業を始める上で成功するためのポイント
この記事は、千葉県船橋市にある農家さんのネット販売支援団体【ファームコネクト】が書いています。
2020年9月に創業とまだ若いですが【船橋市役所農水産課】さまや、【船橋市観光協会】さまにも応援いただいている組織です。
ホームページを制作したり、SNS運用したり、web広告を運用したり…
さまざまな手段を用いて、農家さんのネット販売をサポートしています。
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今回は、上記の活動をとおして多くの農家さんにヒアリングした結果をもとに、農業で成功するには年齢は関係あるのかについて解説していきます。
そもそも農業における中高年とは
まず、中高年の具体的な年齢を決めておきましょう。
農林水産省の定義では
49歳以下が「若者」です。
このことから本記事では
50歳以上を「中高年」と定義します。
ちなみに、若者の就農については以下の記事で取り上げているので参考にしてみてください。

中高年から農業を始めるメリット
- 資金がある
- ノウハウが豊富
- 定年退職後であれば農業に没頭できる
農業は力仕事であるため若いうちに始めた方が良いように思えますが、中高年ならではのメリットもあります。
結論から述べると上記3点がメリットです。それぞれ解説していきますね。
資金がある
農業は初期費用のかかる職業です。
農業機械はもちろん、水や肥料、マルチといった消耗品までさまざまなコストがかかるのです。
若い方が農業を始めるには、まず借り入れが必要になってきます。
しかし、中高年の方の場合は若者よりも収入が平均的に高いですし、貯蓄がある方も多く、自己資金で始められることも。
資金面でのハードルをクリアしやすいのが一つ目のメリットです。
ノウハウが豊富
中高年の方は若者よりも長い社会人経験があり、そのぶん豊富なノウハウが蓄積されているはずです。
農業とはまったく関係のない職だとしても「商品の売り方」「お客さまとの関わり方」「資金の使い方」など、いままでの人生で培ってきたノウハウは農業に活かせるでしょう。
私たちファームコネクトがお会いした農家さんにも、以前は車販売のディーラーをしていたり、エレベーター販売の営業をしていたという方もいました。
これらの農家さんは、「農業にまったく関係ない業界だったが、データ管理や他の農家との付き合い方など、農業に活かせることは多々ある」とお話されています。
定年退職後であれば農業に没頭できる
時間もあり、資金もある定年後であれば農業にフルコミットすることができます。
実際、筆者の祖父も、定年退職後に役所から農地を借りて、畑で野菜をそだてていました。
若者であれば、資金面の問題もあるので最初は兼業農家からのスタートが大半のはず。
この点において、農業にフルベットできることも中高年から農業を始めるメリットの一つです。
ちなみに、兼業農家については以下の記事で取り上げています。

中高年から農業を始めるデメリット
- 体力の衰えがある
- 周囲の人の説得が必要
- 仮に借り入れをする場合、返済計画に不安がある
メリットもありますが、もちろんデメリットもあります。
結論から述べると、上記3点がデメリットです。それぞれ解説していきます。
体力の衰えがある
若者と比べると、どうしても基礎体力が劣ってしまいます。
農作業は肉体労働です。夏場は炎天下での作業も多く、体力的にきつい思いをすることも多いでしょう。
しかし、近ごろはテクノロジーの発展により農作業時の身体的な負担は軽減されてきました。
農業機械もありますし、重いものを持つときにサポートしてくれるマッスルスーツもあります。
値段は少々高いですが、農作業が楽になることを考えれば良い買い物になるのではないでしょうか?
身体に負荷をかけずに農業をしたいという方にはオススメです。
周囲の説得がいる
年齢を重ねれば重ねるほど、ご家族の説得が必要になってくるでしょう。
また、脱サラして農業を始める場合は会社を説得しなければなりません。
仮に借り入れをする場合、返済計画に不安がある
自己資金で農業を始めるのであれば問題ありませんが、仮に借り入れをする場合は返済計画に不安が生じるでしょう。
金額にもよりますが、しっかり計画を立ててから就農する必要がありますね。
中高年から農業を始める上で成功するためのポイント
ここまで、中高年が就農する際のメリット・デメリットを述べてきました。
ここからは実際に中高年世代の方が就農した際、どういった点に注意すべきかを述べていきます。
時間や労力を効率的に使うよう心がける
若いときから農業を始める場合と比べて、農業に携わる時間が少ないですよね。
20,30代から農業に携わっている農家さんとくらべると、同じペースで学んだ場合、栽培技術の面で敵わないでしょう。
そのため、無駄なく効率的に農業に携わり、最小の努力で最大限の成果をあげる必要があります。
より良い機械を活用したり、言い値で売れる販路を開拓して高単価で販売したり…さまざまな工夫が求められます。
アンテナを張り続ける
クラウドファンディングやSNSマーケティングなど、数十年前には考えられなかったような売り方や消費者へのアプローチ方法が出てきています。
特にITの業界は変化が激しいといわれています。そういった変化に対応できるように学び続ける必要があります。
成功している農家さんは、学ぶ努力も欠かしていません。常にアンテナを貼りながら、学んでいく姿勢が重要になってきます。
農業について学ぶ方法はこちらを参考にしてみてください。

農業を始める年齢まとめ
以上、中高年から農業を始めるメリット・デメリット・成功のポイントでした。
デメリットもありますが、中高年から農業を始めるがゆえのメリットも存在しています。
「若いうちからじゃないとダメ」ということはないので、就農を前向きに考えてみてはいかがでしょうか?
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