農業のプラットフォームサービスって色々ありすぎてよく分からないし、調べるのが面倒だな。
本当に役に立つものだけをまとめてくれている記事はないかなあ。
こんな方に向けた記事です。
- 農作物を消費者に直接販売できるプラットフォーム
- 農作物を飲食店に販売できるサービス
- 農業に関する求人ができるサービス
- 日々の農作業をサポートしてくれるサービス
- その他
この記事は農園のWeb活用支援団体ファームコネクトが書いています。
ネット販売の代行、ホームページ制作、クラウドファンディング支援など、農業特化のWeb事業として様々なサービスを展開しています。
野菜で月次売上200万円、とうもろこしで日次売上100万円超えなど、多数の販売実績があり、行政とも提携している組織です。
→ファームコネクトの事例紹介
消費者に直接野菜を販売できる農業プラットフォームサービス
まずは、消費者に直接作物を販売できるサービスをご紹介します。
以下の4つについてそれぞれ詳細を述べていきますね。
- ポケットマルシェ
- 食べチョク
- メルカリ
- ラクマ
ポケットマルシェ
産直ECサイトのパイオニア的存在。野菜・果物・海鮮類を取り扱っています。
登録生産者は約3,600軒で、商品数は約7,500点ほど。(2020年12月時点)
2020年12月に北海道にあるJAいしかりと提携しており、一次産業の中でも、特に農業に注力しているのが特徴ですね。
販売手数料が20%かかりますが、月額費など固定費はかからないので気軽に始められるメリットがあります。
→ ポケットマルシェ
食べチョク
ポケットマルシェと同じ産直ECサイトです。
登録生産者は2,800軒、商品数は12,000点以上。(2020年12月時点)
ポケットマルシェとの違いは手数料です。
食べチョクの手数料については「こだわり生産者さん募集中」をご覧ください。
メルカリ
国内最大級のフリマアプリ。あまり知られていませんが、野菜の販売も可能です。
利用者が多いことから商品が売れやすい点が大きな特徴ですが、売上の10%手数料が取られるほか、送料も販売者負担であることが多いです。
とはいえ、農協に卸すよりも高利益率ですし手軽に始められるので、参入している農家さんは続々と増えています。
なかにはメルカリだけで月商100万円を達成した農家さんもいるとか。
メルカリでの野菜販売については「メルカリの野菜販売って儲かるの?注意点や成功法を経験者が解説」で詳しくお伝えしています。
ラクマ
メルカリと同じフリマアプリです。
もともと販売手数料が3.5%という破格の安さでしたが、2021年1月より6%に引き上げられてます。
とはいえ引き続きメルカリよりもお得ですね。
集客力が劣るのでメルカリよりも売れづらいのが難点ですが、販売手数料の安さは魅力的。
フリマアプリを活用するのであれば、メルカリとラクマ両者に出品しておくのが無難でしょう。
→ ラクマ
小売店・飲食店に野菜を販売できる農業プラットフォームサービス
作物を小売店、飲食的に販売していきたい方に向けたサービス。
- 農家の直売所
- 食べチョクPro
- アグリーチ
これら3つのサービスについてそれぞれ解説していきます。
農家の直売所
- 小売店
- 飲食店
- 消費者
これらへの販売を委託できます。(メインは都市部のスーパーと飲食店)
指定された集荷場(全国に89箇所あるそう)に作物を持っていけば、農家さんが希望する販売先に作物を出荷してくれます。
規格・売価・販売店舗を自分で決めることができる点、鮮度が高い状態で作物を届けられる点が魅力です。
料金は以下のとおり。
Q. 登録にかかる費用はいくらか。
A. 登録手数料5,000円(税抜)(入会金3,000円/年会費2,000円)
農家の直売所
年会費2,000円(税抜)は登録の翌年度から毎年4月を更新月とします。なお、退会の際に、登録手数料の払い戻しはございません。
Q. 出荷にかかる手数料はいくらか。
A. 集荷場、販売先によって、手数料が定められております。ご案内させていただく集荷場が決まった時点で詳細につきまして、ご説明申し上げます。(参考:おおよそ35~45%程度)
食べチョクPro
食べチョクは、飲食店向けに食べチョクProというサービスを展開しています。
飲食店の方が食べチョクのコンシェルジュに希望する作物を伝え、コンシェルジュが条件にあった作物を提案するものです。
生産者側は、食べチョクに出品しておけばOKです。
アグリーチ
生産者・飲食店・小売店・卸売市場の情報が掲載されているプラットフォームサイト。
生産者は継続出荷する市場を選定したり、小売店・飲食店への新規販路を開拓することができます。
登録料無料なので、まずは登録してみてはいかがでしょうか?
→ アグリーチ
農業求人プラットフォームサービス
短期アルバイトや正社員を雇いたい方に向けたサービスをご紹介します。
ここで紹介するのは、以下の3つのサービスです。
- あぐりナビ
- 農mers
- シェアグリ
あぐりナビ
4,000件以上の求人が掲載されている、日本最大級の農業求人サービス。
正社員〜短期のアルバイト、海外人材まで様々な人材を求人できます。
担当者が直接訪問してくれるので、インターネットに詳しくない方でも簡単に求人掲載できるのが特徴です。
→ あぐりナビ
農mers
農家さんと就農希望者さんのマッチングサービス。マイナビ農業が提供しています。
正社員〜短期アルバイトまで様々な人材を求人可能。
求職者のプロフィールを見ることができるほか、マッチしたあとに就農希望者さんとチャットでやり取りできるので、人柄を把握しやすいのが特徴。
登録も利用も無料なので、気軽に求人募集できますね。
→ 農mers
シェアグリ
技能実習経験がある外国人の方を派遣をしているサービス。
最短3ヶ月の契約が必要です。(最長は5年間)
また、宿泊先は農家さんが用意する必要があります。
→ シェアグリ
日々の農作業をサポートしてくれる農業プラットフォームサービス
農作物のデータ管理やドローンなど、IoTに関連したサービスおよび農家さん同士のマッチングサービスを紹介していきます。
ここで紹介するサービスは以下の4つ。
- Argoculus
- agmiru
- アグリウィズ
- 次世代型農業支援サービス
それぞれ解説していきます。
Argoculus
農業IoTに特化したサービス。大規模農園にオススメです。
遠隔地の温度や湿度、生育状況(写真)、ハウスの窓開閉といった管理ができます。
将来的に農業の自動化を考えている方、農作物をデータ管理したい方は導入を検討してみてはいかがでしょうか?
→ Argoculus
agmiru
肥料・農薬・機械・飼料・種苗の資材販売業者と農業者をマッチングする無料サービスとしてスタートしたagmiruですが、現在はドローンの画像解析などのIoTにも進出しています。
生産管理ができたり、市況を確認できたり、農業コミュニティを運営していたりと、多岐にわたるサービスを提供しているので、まずはサイトをチェックしてみてください。
→ agmiru
アグリウィズ
農家さん同士のマッチングプラットフォーム。
農機具を売買・貸し借りしたり、農作業のお手伝いを依頼したり、様々なサービスを用意。
会員登録無料ですし、アグリウィズが代金のやり取りを代行してくれるのでトラブルも避けられます。
→ アグリウィズ
次世代型農業支援サービス
農林水産省がドローンなどの最新技術を活用した作業を代行したり、機械をリースするサービスを推し進めています。
詳細は「次世代型農業支援サービス」をご覧ください。
農業プラットフォームまとめ
以上、農業のプラットフォームサービス13選でした。
初見のサービスも少なくなかったのではないでしょうか?ぜひ導入を検討してみてくださいね。
また、他にも便利なサービスがあれば、ぜひコメントにてお教えください。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
本記事が少しでも参考になれば幸いです。