
こんな疑問を解決します。
本記事の内容
- 野菜・果物の売り方(販売ルート)一覧
- それぞれの特徴
- それぞれのメリットおよびデメリット
- オススメの売り方
この記事は、千葉県船橋市にある農家さんのネット販売支援団体【ファームコネクト】が書いています。
2020年9月に創業とまだ若いですが【船橋市役所農水産課】様にも応援いただいている組織です。
HPを作成したり、プレスリリースを代行したり、web広告を運用したり…
様々な媒体を活用して、農家さんの売上アップをお手伝いしています。
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これまで様々な農家さんのお話を伺ってきて、多様な販売ルートの知見が溜まったため、本記事でシェアします。
野菜・果物など農作物の売り方一覧
- 仲卸業者(JAまたは市場)
- 小売(スーパー・道の駅・コンビニなど)
- ネット販売
- 直売所
- 無人販売
- 飲食店や加工用工場
さっそく野菜・果物の売り方一覧です。形態ごとにまとめると、上記の通り全6種あります。
それぞれの特徴、メリットおよびデメリットをお伝えしていきますね。
野菜・果物など農作物の売り方その1:仲卸業者(JAまたは市場)
出典:http://www.furusato-ichiba.net
多くの農家さんが仲卸業者に出荷しています。
もっともメジャーな方法で、農家さんのなかにはJAと100年以上も前から付き合っている方も。
JAや市場は規模が大きいので売り先としての安心感があります。返品の心配がないのも大きなメリットです。
しかし中間マージン料が高く、農家さんの利益に繋がりにくいのがデメリット。
○ メリット
- 返品の心配がない
- 大ロットの出荷が可能
- 袋詰めをする必要がない(JAや市場に野菜を持っていけば対応してもらえる)
× デメリット
- 値段が安い(生計を立てるには量をこなす必要があり、小規模農家さんには厳しい)
- 品質選定が高水準であり、売れない作物が多い
- 最低ロットが定められており、新規就農者にはハードルが高い
野菜・果物など農作物の売り方その2:小売(スーパー・道の駅・コンビニなど)
近ごろ地場コーナーを設置する店が増えてきています。
農家さんからすると手間はかかりますが、仲卸業者よりも高く売れるのがメリット。(特に道の駅はかなり高く売れるとのこと)
消費者にとっても「地元の野菜が食べられる」という安心感があります。
○ メリット
- 昨今の「地産地消」「地方創生」ブームにおいて注目を浴びている(地元に貢献できるというやりがいも)
- 仲卸業者よりも多少高く売れる
× デメリット
- 手間がかかる(自分で小売店まで運んだり、店によっては袋詰めやラベル貼りも行う必要がある)
- スーパーに並べられている他の作物(商品)と比較されやすい
野菜・果物など農作物の売り方その3:ネット販売
コロナの影響もあり、いま非常に注目を浴びていますし、実際にネット販売を取り入れる農家さんも着々と増えています。
一口にネット販売といっても、フリマアプリ・ECサイト・自社サイトなど様々な種類がありますが、全てに共通している特徴が、言い値で、かつ全国の消費者を相手に作物を販売できることです。
また、作物一つあたりから販売を開始できるので、新規就農者や家庭菜園を営んでいる方にとっても手を出しやすいのがメリット。
詳しくは下記記事内で解説しています。

野菜・果物など農作物の売り方その4:直売所
サービスエリアの直売所、道の駅に入っている直売所など様々な種類がありますが、ここでは個人の農家さんが運営している直売所について述べています。
ネット販売と同じく言い値で売れるのが大きなメリット。また、常連さんを増やすことで売上の安定化にも繋がります。
とはいえ繁盛するためには、立地・店の雰囲気といった要素も大切になってきます。
○ メリット
- 言い値で販売できる
- 常連さんを増やすことで売上の安定化に繋がりやすい
- 地域新聞など、地元メディアに取り上げられやすくブランディングに繋がる
× デメリット
- 直売所の雰囲気や立地次第ではお客さんが入らない(店の見た目や看板等を工夫する必要がある)
- 接客技術が求められる
- 接客の必要があるため、時間を取られやすい
野菜・果物など農作物の売り方その5:無人販売
時間をほとんどかけず、効率よく収入を得られることから、最強の経営と注目されています。
詳しくは下記で解説しています。

【参考】飲食店や加工用工場
出典:https://sogyotecho.jp/foodservices-startupcapital/
数は少ないですが、レストランや給食、あるいは加工場が販売ルートの農家さんもいます。
出荷量の多さが魅力であり、一度契約すれば大きな収入源となるでしょう。
農家さんの方から企業や飲食店にアプローチすることが多いですが、先方から直接問い合わせが来ることもあります。
ファームコネクトがサポートしている農家さんの元にも、飲食店や老舗旅館から取引の申請がきたことが。
いずれもホームページの問い合わせフォームから申請がきたので、農園のホームページを用意しておくことを推奨します。
野菜・果物など農作物の売り方まとめ
様々な販売ルートを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
それぞれ一長一短ですし、農家さんの規模によっても最適な売り方は変わってきます。
ただ、昨今の流れを見ていると、うまくいっている農家さんは皆さん言い値で売れる販路を活用しているように思います。
具体的には、直売所・ネット販売・無人販売ですね。
このなかでも、ネット販売は初心者の方でも手を出しやすいですし、上手くいった場合のリターンが非常に大きいのでオススメです。
「言い値で作物を売る農家さんの増加」この流れは今後も加速していくと予想されます。
この機会にぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

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