農園のファンを作るにはインスタを運営するのが良いと聞いたけど、実際のところどうなの?農家がインスタを使うメリットを教えてほしい。
ついでにインスタの運用方法も教えてもらえると有難いな。
こんな方に向けた記事です。
- そもそもInstagram(インスタグラム)とは?
- 農家さんが農園のインスタグラムを運用するメリット
- インスタのフォロワーが多い農家さんの事例
- フォロワーを増やすための運用方法
この記事は、農園のWeb活用支援団体ファームコネクトが書いています。
ネット販売の支援、ホームページ制作など、農業特化のWeb事業として様々なサービスを展開。
野菜で月次売上200万円、とうもろこしで日次売上100万円超えなど、多数の販売実績があり、行政とも提携している組織です。
→ファームコネクトの事例紹介
そもそもインスタグラム(Instagram)とは?
インスタグラム(以下インスタ)とは、アメリカのMeta社が運用するSNSのこと。
「インスタ映え」という言葉もあることから分かるように、写真(画像)や動画のシェアをメインとする点が特徴です。
総務省のデータによると日本では37.8%もの方が使用しており、その数は年々増加中。
10代〜50代までと幅広い年代に利用されていることから企業PRに適しており「日本生命」「無印良品」「東京電力」など、名だたる大企業も続々とインスタ運用を始めています。
また、インスタグラムには「ショップ機能」というものがあり、SNSのなかでも特に「低単価商品の販売促進」がしやすいという特徴があります。
農家さんが農園のインスタを運用するメリット
上で述べたとおり、インスタは「低単価商品の販売促進がしやすい」というメリットがあります。
このことから、農作物販売との相性がよく、フォロワーに作物を宣伝することで農園の売上アップに寄与してくれる点が魅力でしょう。
この他にも農家さんがインスタを使うメリットがいくつか存在するので、それぞれ解説していきますね。
全国の消費者にアプローチできる
インターネット全般にいえることですが、全国の消費者にアプローチできる点がメリット。
インターネットを使わなければ、地元の人にしか農園をアピールできません。
インスタを活用して全国の消費者にアプローチすることで、より大きな商圏で商売ができるようになります。
その結果、メディア掲載や販路の拡大につながるチャンスも増え、最終的に農園のブランド確立・売上拡大に繋がります。
私たちのクライアントは、インスタ運用を始めてから隣の県から無人販売所に買いに来るお客さんも現れたと仰っていました。
農園のファン(固定客)を作ることができる
インスタを活用して消費者と直接やり取りすることで、農園のファンを作ることが容易になります。
消費者からすると「誰が作物を作っているのか」の情報は安心感に直結します。
インスタを活用することで消費者に安心感を与えることができ、その結果ファン(固定客)ができるのです。
ファンができれば売上が安定化することはもちろん、クラファンや加工品開発など、新たな挑戦の際にも助けてもらえることでしょう。
他の農家さんの情報がわかる
今やインスタを運用している農家さんは少なくありません。
いろんな農家さんが栽培風景・方法をインスタに載せているので、そこから新たな学びを得ることができます。
インスタをきっかけにして他の農家さんとコラボ企画をしたという話もよく聞きます。
横のつながりを得られる点も大きなメリットですね。
採用活動に活かせる
私たちのクライアントの農家さんには、インスタ経由でアルバイトを採用した方もおられます。
タウンワークなどに掲載すると有料ですが、インスタで採用できれば無料です。
また、インスタを通して農園の状況を知っている状態で応募してもらえるので、よりマッチした人材に出会いやすいです。
ぜひ採用活用にもインスタを活かしてみてください。
インスタのフォロワーが多い農家さんの事例
インスタのフォロワーが多い農家さんを紹介していきます。
やはり最速でフォロワーを増やすコツは「うまくいっている人を真似る」ことなので、積極的に研究してみてはいかがでしょうか?
「近ちゃんふぁ〜む美梨」 さま
福井県の梨屋さんで、姉妹でインスタ運営しています。
フォロワーはなんと1.1万人以上で、農家さんの中ではトップレベルで多いです。
投稿数は約1,000投稿。積極的に更新されていることが分かります。
インスタで注目されたことからTVなどのメディア出演歴もあるとのことです。
「かまくら農園」 さま
私たちも運用をお手伝いさせて頂いている農家さんで、枝豆・トウモロコシをメインに様々な野菜を育てています。
メディア出演多数でSNS総フォロワーは1万人弱の人気農園です。
「agrichiepon」 さま
農業女子として活躍されている方です。
1.7万人以上のフォロワー数を誇るアカウントである「農GIRL×農LIFE」に何度も掲載されているほど有名ですし、「近ちゃんふぁ〜む美梨」 さまともコラボしています。
近ごろはフルーツサンドのキッチンカー事業を始めるなど精力的に活動されています。
農家さんがインスタのフォロワーを増やすための運用方法
農家さんがインスタを運用していくにあたって、守るべきポイントを解説します。
結論から述べると以下の5点が重要です。
- 運用の目的を決める
- アルゴリズムを学ぶ
- 投稿を継続する
- 投稿は「消費者視点」で
運用の目的を決める
最初に運用の目的をガッチリ決めておくことが大切です。
上で「インスタを使うと全国を相手に商売できる」というメリットをお伝えしましたが、このメリットが最大化されるのは「ネット販売している農園」です。
地域だけで販売している農園は、全国相手ではなくて、地域の住民のみをターゲットに運用した方が効率が良いケースもあります。
次で詳しく解説しますが、「全国をターゲットにインスタ運用するケース」と「地域住民をターゲットに運用するケース」では、運用方法が大きく変わるので、最初にそこは決めておくべきです。
アルゴリズムを学ぶ
地域の住民をターゲットとする場合は、近隣の飲食店などのインスタフォロワーに「いいね周り」をすると売上に直結しやすいです。
一方で、全国をターゲットにインスタ運用する場合は、「アルゴリズム」を重視する必要があります。
インスタにはアルゴリズムというものがあり、アルゴリズムに則って運用すればバズりやすく、アルゴリズムを無視するとどれだけ必死に投稿してもバズりません。
アルゴリズムの一例を掲載すると下記の通りです。
- インスタでは、「いいね」よりも「保存」してもらう方が大事
- 自身の投稿を長く見てもらうことが大事
- 定期的に(最低でも週2回以上)投稿することが大事
- 投稿ジャンルを一致させることが大事(農業なら農業)
これらはあくまで一例ですが、こういったことを守ることでインスタで高い評価を得ることができ、バズりやすくなります。
この他のアルゴリズムについてはファームコネクト公式インスタで解説しているので、よければ覗いてみてください。
投稿を継続する
何事もそうですが、一定の成果を生み出すには継続が必須です。
継続して、データをもとに改善していくことが重要です。
特にインスタでは、最低も30投稿をしないとアカウントパワーが弱く、バズりにくいので、まずは継続しましょう。
※ちなみに投稿の間隔が空くとアカウントパワーが弱まってしまうので注意です。
投稿は消費者視点で
「専門用語は使わない」「消費者視点で役に立ったり、面白い投稿か」この2点が大事です。
かなり重要ですが、意外と忘れがちな部分なのでぜひ守るように心がけてください。
農家さんが農園のインスタを活用すべき理由と運用方法まとめ
以上、農家さんがインスタを運用すべき理由と運用のポイントでした。
インスタは完全無料にも関わらず売上に直接的に貢献してくれる、コスパ最強のツールです。
開始して損は一切ないので、ぜひこの機会にインスタを活用してみてはいかがでしょうか?
インスタ以外のSNSについては、以下の記事で解説しています。