【農家さん向け】野菜移動販売の開業に必要なもの・成功法を解説!

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【農家さん向け】野菜移動販売の開業に必要なもの・成功法を解説!
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野菜を直販できる販路を開拓したくて移動販売を始めようか悩んでいるんだけど、実際のところどうなの?メリットデメリットを教えてほしい。

あと、移動販売を始めるのに必要なものや開業の流れもついでに知りたいな。

こんな方に向けた記事です。

本記事の内容
  • そもそも移動販売とは?
  • 野菜の移動販売に許可は必要?
  • 野菜移動販売のメリットデメリット
  • 開業にかかる初期費用
  • 移動販売に必要なもの
  • 野菜移動販売の成功方法とは

この記事は農園のWeb活用支援団体ファームコネクトが書いています。

ネット販売の代行、ホームページ制作、クラウドファンディング支援など、農業特化のWeb事業として様々なサービスを展開しています。

野菜で月次売上200万円、とうもろこしで日次売上100万円超えなど、多数の販売実績があり、行政とも提携している組織です。

ファームコネクトの事例紹介



今回は、船橋市観光協会さま主催の屋台村イベント運営に携わった経験や、移動販売している農家さんにヒアリングした内容をもとに、野菜移動販売の開業に必要なものや成功のポイントについて解説していきます。


私たちのクライアントには、移動販売をしている生産者様が複数おられるので、実情がお伝えできるかと思います。

ぜひ読み進めてみてください!

目次

そもそも移動販売とは?

そもそも移動販売とは

移動販売とは、写真のようなキッチンカーや軽トラを使い、店舗を持たずに移動しながら商品を販売することです。


店舗を構えるよりも始めるハードルが低いことから、直販を画策している農家さんに人気の販売手法。


自由に移動できるので「需要に合わせて販売場所を変えること」ができるのも強みですね。

野菜の移動販売を開業するのに許可は必要?

野菜の移動販売の許可

結論から述べると、販売する場所について許可が必要なので注意してください。

公道であれば市区町村の役所で道路使用許可を取る必要がありますし、イベントスペースなどであればそこを運営している所に了解を得る必要があります。場所代が必要になるケースも少なくないので、事前に調査をして、出店できる場所を作っておくことは非常に重要です。

カスタム軽トラで野菜やパンを売りたい!移動食品販売にはどんな許可が必要?

この他にも、「スープ」「ポタージュ」といった加工品を販売する場合にも、営業許可が必要となります。


営業許可の取得方法については「野菜販売に関する許可を販路・加工品種ごとに総まとめ」を参考にどうぞ。

野菜移動販売を開業するメリット

野菜移動販売を開業するメリット

上で「店を構えるよりも始めるハードルが低い」「需要がある場所に出店できる」という2つのメリットを述べましたが、これ以外にはどのようなメリットがあるのでしょう?


結論から述べると、以下の通り。

  • 話題性に富んでいる
  • 消費者と直接関わることができる

それぞれ解説していきますね。

野菜移動販売のメリットその1:話題性に富んでいる

「移動販売」と聞くと、石焼き芋・タピオカ・ケバブ・クレープといったものが多く「農家さんの移動販売」はまだまだ少ないです。


そのぶん話題性に富んでおり、消費者から覚えられやすいというメリットがあります。


実際にファームコネクトが拠点を置いている船橋市でも、移動販売をしている農家さんが地元のネットニュースに掲載されました。


船橋の農家が軽バンを使った移動販売 同級生が作ったナシの販売も-船橋経済新聞

野菜移動販売のメリットその2:消費者と直接関わることができる

消費者と対面でコミュニケーションが取れることも移動販売の醍醐味。


直接よろこびの声をもらうことで、日々の農作業に一層やりがいを感じられるでしょう。


対面で販売するぶん農園のファンもできやすくなるので、認知向上やリピーター創出にも一役買ってくれます。

野菜移動販売を開業するデメリット

野菜移動販売を開業するデメリット

移動販売はとても魅力的な販路ですが、デメリットもあります。


事前にデメリットを織り込んでおくことが必要だと思うので、ぜひ読み進めてもらえればと。

野菜移動販売のデメリットその1:売上が不安定

移動販売は、売上が天候に大きく左右されます。


特に野菜は鮮度が命なので、販売できなくては廃棄するほかありません。


けっして小さくないデメリットですので、事前にしっかり考慮しておくことが大切です。

野菜移動販売のデメリットその2:時間を取られる

移動販売をしているあいだは移動・接客に追われるため、時間を取られてしまうことから農作業ができません。


また、売上を伸ばすにはSNS等にて出店場所を告知する必要があるので手間も取られてしまうというデメリットが。


移動販売する際は、費やした時間が収入に釣り合っているのか(時給)を常に確認する必要があるでしょう。

野菜移動販売の開業にかかる初期費用

移動販売の開業にかかる初期費用

店舗を構えるよりは安価ですが、やはり一定の投資は必要です。


具体的には以下の費用がかかります。

  • 移動販売用の車
  • 設備費(陳列棚など)
  • チラシやホームページ作成費用
  • 保険代金
  • その他(商品のパッケージ費用など)

これらで大体400~500万円程度かかるほか、ガソリン代・光熱費もかかるので注意が必要です。


最悪、軽トラ・保険加入・梱包袋さえ用意すれば販売できなくはないですが、売上を伸ばすには一定の清潔感や宣伝が必要です。


私たちの知り合いの方は、農園のロゴが入ったのぼりを立てたり、綺麗な軽トラを新調したり、棚を自作したりしていました↓

あるいは、デザインを施したキッチンカーを作り、フルーツサンドや野菜を販売している農家さんもいます。

FromFarm(果樹農家さんが始めたキッチンカーHP)



ちなみに、私たちファームコネクトはキッチンカー(移動販売車)の製造会社さんの紹介をおこなっています。

詳細は移動販売車メーカーご紹介ページをご覧ください。

野菜移動販売の開業に必要なもの

野菜移動販売の開業に必要なもの

農家さんが野菜の移動販売を始める際に必要なものをご紹介します。

結論から述べると以下の6点が必要です。

  • 営業許可
  • 移動販売車(キッチンカーや軽トラ)
  • POPやチラシなどの販促物
  • ホームページ、SNSといった発信媒体
  • 各種損害保険

どれも成功するためにとても大切ですので、しっかりと揃えておきましょう。それぞれ詳細を述べていきます。

営業許可

上で述べたように、加工品を販売する際は営業許可が必要なので注意が必要です。

移動販売車(キッチンカーや軽トラ)

キッチンカーは非常に人気であるため中古車でも値段が落ちず、250万円ほどが相場です。


車はもちろん、陳列棚も必要なので出費額は大きいですね。

POPやチラシなどの販促品

ポップ・チラシを用いて商品の魅力を上手く伝えられると売上アップに期待できます。


デザイン会社に依頼してもいいですし、最近では無料で作成できるアプリもあります。


ポップ・チラシ作成に関しては「野菜が売れるポップの書き方は?抑えておきたいポイントと作成法!」と「野菜のポップ作成に役立つ無料サイト・アプリまとめ【保存版】」で解説しておりますので、参考にしてみてくださいね。

ホームページ、SNSといった発信媒体

名刺代わりのツールとして、ホームページがあると信頼されやすいでしょう。


企業宛に出店依頼(企業の敷地内へのキッチンカー出店)をする際にも役立ちます。

私たちが制作したフルーツサンド移動販売のHP



こちらのホームページは「船橋 キッチンカー」「船橋 フルーツサンド」のキーワードで検索した際に上位表示することに成功し、多い時には1日で50万円近く売り上げるほどの盛況に。


またSNSは、出店情報や陳列商品、値段といった細かい情報をお知らせするのに役立ちますし、集客にも一役買ってくれます。

各種損害保険

  • 自動車保険
  • PL保険

上記2種への加入を推奨します。


PL保険の定義は以下の通り。

PL保険とは、生産物賠償責任保険とも呼ばれる、要するに皆さんが作ってお客様に提供した食品がお客様に損害を与えた場合に備えるための保険です。

開業の達人

特に加工品を扱う場合は加入しておいたほうがいいですね。


移動販売の保険については「移動販売の事業者が加入しておきたい保険の種類」という記事が非常に参考になります。

野菜移動販売の成功法

野菜移動販売の成功法

上で述べたとおり、店舗よりはお手軽とはいえ手間・時間・お金を要する移動販売。


せっかくやるからには成功させる必要があります。


ここでは移動販売の成功方法を3点お伝えしていきますね。

ターゲットを絞る

移動販売は「販売する場所・商品・価格・時間」これら全てが自由であり、圧倒的な裁量の広さがあります。


このことから、戦略次第で売上が大きく変わるのが特徴です。


戦略の設定方法は様々ですが、もっともシンプルなのがまず最初にターゲットを設定してから、そこから逆算して「価格設定」「陳列商品」「販売場所」等を決めていく方法。


主婦層をターゲットにするのであれば、近所のスーパーと同価格で、新鮮さを売り出せばほぼ間違いなく売れるでしょう。(もちろん広告宣伝も必要です)


若い層をターゲットにするのであれば、例えば学校の近くに出店する必要がありますし、加工品も必須です。(〇〇学校の生徒限定で割引!とかもいいですね)


サラリーマンをターゲットにするのであれば、おにぎりや野菜のサンドイッチといった軽食・コーヒー等も商品に加えると喜ばれますよね。



あるいは年代や性別ではなく「各々の嗜好」によってターゲットを絞るのもアリです。


健康志向の方であれば、野菜をスープにして身体に良いことを打ち出せば購入してくれることでしょう。


ターゲットの設定方法は様々ですが、最初は細かい層を狙い、徐々に拡大していくのがオススメです。

加工品を販売する

これまで何度か述べてきていますが、やはり加工品と移動販売の相性は抜群です。


加工品にすると賞味期限が伸びますし、売価も上げられるからです。


移動販売はどうしても1日に販売できる量が限られるため、大きく稼ぐには売値を上げるしかありません。

そのための手段として、加工品は非常にオススメなのです。

発信(ネットでの広告宣伝)を積極的に行う

今の時代はやはり積極的な情報発信が不可欠です。


SNSを用いて積極的に発信することで、農園のファンを作れることはもちろん、上で述べたように集客にも非常に有効。


さらにいえば、メディアにも取り上げられる可能性が高まります。


私たちの地元の船橋にも「焼芋屋きんちゃん」というSNSで積極的に発信を行っている焼き芋屋さんがあるのですが、毎日のように売り切れていますし、メディア掲載もされていました。


非常に発信がうまい焼き芋屋さんなので、これから移動販売を始めようと考えている方はぜひ注目してみてください。

野菜移動販売の開業に必要なもの・成功法まとめ

野菜移動販売の開業に必要なもの・成功法まとめ

以上、野菜移動販売の開業に必要なものや成功方法についてでした。



移動販売にはデメリットもありますが、「消費者と直接関わることができる」「店を構えるよりも始めるハードルが低い」「需要がある場所に出店できる」「話題性に富んでいる」というメリットは捨て難いもの。


直販を考えている農家さんはぜひ販路の柱とすることを検討してみてはいかがでしょう?


それでは、ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

本記事が少しでも参考になれば幸いです。

無料のお役立ち資料がございます

2020年9月の創業以来、ファームコネクトは多数の農園のネット販売を支援してきました。

実績の一部を挙げると、以下の通りです。

  • 新規の果樹農園で月次150万円売上
  • とうもろこしで日次売上100万円超え
  • 枝豆を1日で130kg販売し、売上38万円
  • トマトを販売開始後24時間で20万円売上
  • 野菜農園の月間売上200万円以上

※いずれも収量の関係で途中で販売停止。
※すべてネット販売単体の売上。
※この実績は一部です。

ネット販売は地域での販売と異なり、全国を相手に商売できるので売上に上限が(ほぼ)ございません。


そのため、うまく活用すれば大きな売上利益を生み出せるメリットがあります。

このたび、多数の販売実績を残してきたノウハウを、無料のお役立ち資料にまとめました。


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※資料は予告なく公開を停止、あるいは有料化する場合がございます。

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会社概要

商号株式会社リタテラス
事業名ファームコネクト
創業2020年9月2日
設立2022年1月13日
資本金1,200,000円
所在地東京都渋谷区道玄坂1-10-8
渋谷道玄坂東急ビル2F-C
事業内容Web制作
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