
こんな方に向けた記事です。
本記事の内容
- 成功している観光農園の集客経路
- 成功事例をもとにした観光農園の成功方法
この記事は、千葉県船橋市にある農家さんのネット販売支援団体【ファームコネクト】が書いています。
2020年9月に創業とまだ若いですが【船橋市役所農水産課】さまや【船橋市観光協会】さまにも応援いただいている組織です。
ホームページを作成したり、SNS運用代行したり、web広告を運用したり…
さまざまな手段を用いて、農家さんのネット販売をサポートしています。
→ プロフィール
我々は2020年11月に、山梨県の「中込農園」さま(以下敬称略)にて2週間の住み込み農業体験してきました。
中込農園は山梨県南アルプス市最大の観光農園。
元々は果樹農家として市場に果物を卸していましたが、1990年代頃より観光農園として経営開始したとのことです。
とにかく面積が広大で、農地面積は約6ヘクタールとのこと。
- 柿
- さくらんぼ
- 梨
- ぶどう
- プラム
- 桃
- りんご
これらの果物狩りを楽しむことができ、多い時には1日で500人もの観光客が訪れるとか。
山梨県観光スポットランキングで富士山、富士急ハイランドをおさえて4年連続で1位にも輝いています。(2020年時点)
メディア掲載歴も豊富で、テレビや雑誌、webメディアから引っ張りだこ。代表は行政機関からアドバイスも求められ講演を行ったりもしています。
→ メディア掲載一覧
こんな中込農園に2週間住み込んで、代表の方からも貴重なお話を聞かせていただいたので、学んだ内容・ビジネスモデルを共有したいと思います。
観光農園の集客に悩んでいる方、これから観光農園を始めようと考えている方にとっては有益な内容です。
それでは参りましょう!
【観光農園の成功事例】中込農園の集客経路とは?
中込農園がいかにして1日数百人もの圧倒的な集客を成し遂げているのか、具体的な集客経路をお伝えしていきます。
結論から述べると、大半が「インターネット」を活用した集客です。
とはいえ一口に「インターネット」といっても、その種類は様々。
具体的にどんな経路から、どのように集客しているのかを述べていきますね。
成功している観光農園の集客経路その1:ホームページ
ホームページを見て訪れる方が最も多いとのこと。
実は代表の中込さんがインターネットに精通しており、「検索結果で上位表示させること(SEOといいます)」が上手く、「さくらんぼ狩り」「桃狩り」「山梨 果物狩り」といったワードで検索すると、中込農園のホームページが1ページ目に出てきます。
こういったワードで調べた方が、中込農園のホームページを見て、来客する…という流れが出来あがっているのです。
検索結果で上位表示させる方法については、本記事後半で解説しています。
成功している観光農園の集客経路その2:じゃらん
日本最大の観光サイトである「じゃらん」の活用も欠かせません。
ホームページがなくても、じゃらんに登録さえしておけば農園の名前で検索した際にじゃらんのページが出ます。
そこで農園の魅力を伝えたり、口コミを閲覧してもらうことが可能となるのです。
掲載自体は無料なので是非とも活用したいですね。
成功している観光農園の集客経路その3:各種メディア
上で述べたとおり中込農園さまは多数のメディアに掲載されています。
メディアに掲載されればそれだけで農園の魅力を伝えられますし安心感も与えられるので、積極的に露出していきたいところ。
成功している観光農園の集客経路その4:口コミ
インターネットを活用するのであれば口コミは必ずとっていいほど見られます。
中込農園は果樹の質がよく、また南アルプスならではの雄大な景色を楽しめることから口コミが高評価ばかりで、実際にリピーターの方が非常に多いそう。
【観光農園の成功事例】中込農園さまの手法を踏まえての成功方法
山梨は観光農園が最も多い都道府県。
そんな激戦区で人気を保ち続けている中込農園の事例をもとに、観光農園の成功方法をお伝えしていきます。
ニーズ理解と農園分析
検索結果で上位表示させたりして露出を増やすことは大切ですが、お客さまに魅力を感じて頂かないと足を運んでもらうことはできません。
「お客さまが魅力を感じる観光農園」を作るには、以下の2点を分析する必要が。
- お客さまはどんな観光農園を求めているのか?
- 自分の農園はどのニーズに応えられるか?
この2点は、我々ファームコネクトが農家さんのホームページを作る際にまず最初に考えていることです。
この2点を明確にすることで「お客さまがあなたの観光農園に足を運ぶ理由」が分かるようになります。
- 美味しい果樹が食べられるか
- 都会では味わえない自然を楽しめるか
- 安全な果樹が食べられるか
- 値段が他と比較して安価か
- トイレ等の施設が綺麗かどうか
- 周囲に足を運べる他の観光名所があるかどうか
- 口コミが良いか
- 農園の運営者の人柄が良いか
お客さまからすると上記のような項目を欲しています。
こういったニーズの中で、「自分の農園だったらどのニーズに応えられるか」「競合が満たせていないニーズ」を考えましょう。
あとは「その観光農園ならではのサービス」があってもいいですね。
例えば中込農園は果物狩りだけでなく、BBQも実施しており差別化を図っています。
既に観光農園を運営されている方はお客さまにどんなサービスが欲しいかアンケートをとってみるのもオススメです。
ホームページの活用
ホームページの活用は必須です。
ホームページを使うことでお客さまに農園の魅力を伝えられるほか、アルバイト先を探している人がホームページを見て応募してくるなど、人の採用をサポートしてくれます。
この他のホームページ作成のメリットや盛り込むべき項目などは以下の記事にて解説しているのでよければご覧ください。


検索結果で上位表示
検索結果で上位表示させることができればほぼ自動で集客ができます。
検索で上位表示させることをSEO(えすいーおー)と言いますが、これは非常に複雑なもので、プロでも完全に理解している人はいません。
というのも、SEOは時代によって変わるからです。
例えば2017年頃は長文のサイトが上位表示されていましたが、2019年頃からは「サイトの信頼性」が重視されており、企業のwebサイトが上位表示されやすくなっています。
このようにSEOの手法は時代によって異なるので、正解はありません。
そのためここでは「最低限重要な部分」だけを簡単に解説していきたいと思います。
ここで述べたことを行うだけでも大きく変わりますので、ぜひ参考にしてホームページを作っていただければと思います。
検索結果で上位表示させるには以下の3点が重要です。
- ドメインパワー
- 回遊性
- キーワードがどれだけ含まれているか
まずドメインパワーとは、「そのサイトの戦闘力」のようなものです。
長年運営したり、アクセスが増えたり、ドメインパワーが強いサイトに自分のサイトを掲載してもらったりすることで上がります。
中込農園のホームページは長年運営されており、また多くのアクセスを集めているので、このドメインパワーが非常に高いのです。
新参サイトが古いサイトを抜かすには、SNSで積極的にアクセスを集めたり、内容を充実させてたくさん見てもらう必要があります。
次に、回遊性。これは「訪問者にどれだけサイトを長く見てもらえるか」ですね。
たくさんページ数があって内容が充実してたり、ページの読み込みが早くて見やすかったりするサイトは回遊性が高いです。
そして最後にキーワード。
検索で上位表示させたいキーワード(例:果物狩り 千葉県)を、webサイトにたくさん散りばめた方が上位表示させやすくなります。
ここで述べたものは本当に一部ですが、こういった工夫を行うことで1ページ目に表示されやすくなります。
もっと詳しく知りたい方は「SEO対策 やり方」で検索してみてください。
あるいはファームコネクトもSEO対策は得意としているところですので、コメント欄にて質問等お気軽にくださいね。
Googleマイビジネスで上位表示する

こう感じた方にオススメなのが、「Googleマイビジネス」です。
Googleマイビジネスは下の写真のもの↓
見たことある方も多いかと思います。
Googleマイビジネスに登録(無料です)することで、検索結果で表示されるようになります。
ちなみに、Googleマイビジネス内で上位表示させることを「MEO(えむいーおー)」と言います。
SEOと比べると、MEOの方が専門知識不要で上位表示させやすいです。(写真をたくさん投稿する、情報を充実させる、良い口コミを増やすなど)
詳しくは「MEO対策」で検索してみてくださいね。
ちなみにファームコネクトはMEO対策も承っています。
じゃらん上位表示
上でも述べたとおり、じゃらんへの掲載自体は無料です。
そのためじゃらんに掲載している観光農園は多々あるので、「じゃらん内でどれだけ掲載順位を上げるか」も重要なのです。
掲載順位を上げるには以下の項目が大切。(とはいえ表示順位の決め方は一般公開されていないのであくまで推測です)
- プラン数
- 口コミ数
- 口コミ評価
- 口コミへの返信率
- 特集へのエントリー
情報を充実させること・管理画面に定期的にログインして最新情報をチェックすること・口コミ対策に注力することが肝要ですね。
プレスリリース
我々が考えている以上にメディアは強力です。メディアには積極的に露出するようにしましょう。
あるていど集客が進むと向こうから取材依頼が来ますが、最初のうちは取材依頼は限られています。
初期の頃はこちらからタウン誌や新聞社に営業したり、プレスリリースを出すことも必要でしょう。
プレスリリースは市役所の広報課に相談すれば無料できることがあるので、地元市役所に相談してみてください。
口コミ対策
今や口コミは最重要項目といっても過言ではありません。
「口コミを制するものはビジネスを制する」と言われるぐらいです。
「SNS投稿で10%オフ」「口コミ投稿でクーポン発行」といった形で積極的に口コミを投稿してもらいましょう。

こう思う方がいるかもしれませんが、人は「口コミ投稿したら〇〇がもらえる」という状況においては、悪い口コミを投稿することはほぼありません。
これは「返報性」という、人に何かされたらお返ししたくなるという人間心理によるもの。
むしろクーポンプレゼントをしているのに悪い口コミが投稿された場合は相当問題なので真摯に対応すべきです。
また、農園に写真撮影スポットを作れば、そこで写真撮影した人がインスタ等のSNSに写真を投稿してくれるので「自動拡散機」が出来上がります。
【観光農園の成功事例】1日500人が訪れる農園の集客手法とは?まとめ
以上、観光農園の成功事例と成功方法についてでした。
どんなビジネスにおいても集客がもっとも難しいところですが、1度注目を浴びれば、口コミが口コミを呼びそのままどんどん上手くいきます。
とはいえ、どれだけ集客をしてもリピーターがいなければ穴のあいたバケツに水を注ぐようなものです。
「果物の味を向上させる」「設備を綺麗にする」「接客を大切にする」といった基本的な部分に力をいれ、穴を塞いでから集客するのが一番です。
あなたの観光農園経営が上手くいくことを心より願っております。
それでは、ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。
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