
ネット販売を始めるか悩んでるけど、デメリットはどんなものがあるのかな。判断基準にしたいから、デメリットや失敗事例を教えてほしい。
こんな方に向けた記事です。
この記事は、直販支援を中心とする農業経営支援企業のファームコネクトが監修しています。ネット販売支援、ホームページ制作、デザイン制作、補助金申請サポートなど、農業経営にまつわる様々な領域を支援しております。
野菜で月次売上200万円、とうもろこしで日次売上100万円超えなど、多数のネット販売実績があり、行政とも提携している組織です。
これまで多数の農園のネット販売を支援してきた経験をもとに、農家さんによるネット販売のデメリットと失敗事例をお伝えします。
こちらの動画でも解説しています
農家さんによるネット販売のデメリット
- 手間がかかる
- 明確に売れづらい作物がある
- クレームリスクが高い
- 知識が必要
結論、これら4点がデメリットです。それぞれ解説していきます。
ネット販売のデメリットその1:手間がかかる
- ネット販売の準備(写真撮影、ネットショップ作成、梱包資材の準備など)
- 野菜・果物の梱包
- 送り状の発行
- ホームページの更新作業
- SNSなどでの広告宣伝
ネット販売では上記のようなことが必要となってきます。慣れてしまえば難しくないですが、慣れるまでは作業に数時間かかることも。
本格的にネット販売を収益の柱にするならば、それだけ梱包発送作業や集客作業に時間が取られます。
消費者に直接野菜・果物を販売すること自体、一定の手間がかかるものですが、ネット販売は特に手間がかかる傾向にあります。
ネット販売のデメリットその2:明確に売れづらい作物がある
キャベツ、白菜、大根などの、サイズが大きくて送料が高くなりがち、かつ差別化が難しい作物は、正直ネット販売は厳しいです。
もちろん、例えば無人販売やスーパーの地場野菜コーナーで販売する際は、SNSで情報発信しておくことで、地域の方々に選ばれやすくなります。
そのため、いずれにせよSNSだけは始めておいて損はありません。
また、無人販売や観光農園の場合は、Googleビジネスプロフィールというものに登録しておくと、Googleマップにあなたの農園が出てくるようになります。
集客につながるので、登録しておくことをお勧めします。
余裕があればGoogleビジネスプロフィール以外にもYahoo!プレイス、Appleマップにも登録しておくと、よりたくさん集客ができます。
ネット販売のデメリットその3:クレームリスクが高い
ネット販売は、「商品を手に取ってみることができない」「輸送トラブルのリスクがある」の2点から、他の販路以上にクレームが発生しやすい点がデメリットです。
正直、一定以上の売上を得ようとすると、クレームをゼロに抑えるのは難しいと思います。クレームを受けた際は、伸び代と捉えて、再送対応をしたり、返金するのがベストです。
真摯に対応すると、クレームしてきた人が逆にファンになるっていうのは割とあるあるな事象なので、ぜひそこは丁寧に対応していきましょう。
少しでもクレームの発生を抑えるには、以下に注意することをおすすめします。
- ホームページに商品の写真をたくさん掲載する
- 輸送トラブルの可能性をホームページに明記しておく
- 同封するお礼状に注力する
特に商品写真の記載は重要で、作物だけの写真ではなく、梱包の状態の写真も掲載できるとベストです。
クレームは「商品を購入する前の期待値」と「商品が届いた際の現実」の差分によって生じます。この差分をいかに埋めることができるかが肝要です。
ネット販売のデメリットその4:知識が必要
ネット販売には「商圏が全国に広がることから、売上がほぼ青天井になる」というメリットがあります。
しかし、これは裏を返せば全国にライバルができるということです。
また、ネット販売の手間を考えると、一定の高単価販売が必須です。
ライバルが多い状態で高単価販売をするには、それだけ知識が必要となります。
お客様にどんなニーズがあるのか、自社はどんなニーズに応えられるのか、ライバルはどんな訴求をしているのか、こういったリサーチをして、その上で自社の魅力をうまく伝える必要があり、決して簡単ではないです。
ネット販売でしっかり利益を得るには知識が必須という点がデメリットです。
農家さんによるネット販売の失敗事例
ここからは、ネット販売の失敗事例を解説していきます。
私たちのお客様には、「ネット販売に挑戦してみたけど、失敗してしまったのでファームコネクトに相談した」という方が一定数おられます。
ここでは、具体的にどのような失敗があったかを公開できる範囲でご紹介します。
失敗事例その1:強引な営業で高額なホームページを制作したものの売上0
ホームページ制作会社の中には、強引な営業をする事業者もおられます。
私たちにご相談してくださった方はお米農家さんなのですが、その方は強引な営業で200万円弱の高額なホームページを制作してしまったとのこと。
もちろん、しっかりと売上が立って初期投資を回収できれば問題ないのですが、売上に繋がらない、質の低い(ページ数が少ない、SEO対策が施されていない等)ホームページを納品されてしまったのです。
強引な営業をする事業者で力のある方は滅多におりません。もし本当に実力があれば、そこまで必死に営業せずとも、自社のホームページで集客できるはずだからです。
テレアポや訪問営業など、Webと全く関係のない方法で最初の接点を得ようとするWeb事業者には注意が必要です。
失敗事例その2:必死にSNSを更新するも売上数万円で赤字
ネットショップを作成してSNSで集客を試みるも、思うように反応が得られず、そのまま投稿がストップ、、それまでにかけた時間(人件費)を考えると赤字。
これは非常に多いパターンです。収益の柱となるような売上を、SNSのみで立てることは至難の業です。
SNSを作成する前に、「成約率の高いホームページ」「LINEやお礼状などを活用した、お客様にリピートしてもらう仕組み」などを作成し、バケツの穴を埋めた状態で集客をする必要があります。
失敗事例その3:フォロワーを必死に追いかけて売上に繋がらない
これもSNS関連なのですが、SNSでフォロワーを追いすぎて売上に繋がらない事例も多いです。
商品を購入してもらうためには「見込み顧客にアプローチをして、さらに自分の農園のファンになってもらう」という一連の行動が不可欠。
ここを無視して、例えばプレゼント企画ばかりをして購入に繋がらないフォロワーを集めたり、あるいは栽培方法を発信して家庭菜園が好きな方ばかりを集めても、農作物を購入してもらうことは難しいです。
もちろん、こういったアプローチの先に「フォロワーをファン化するノウハウ」があれば上記でも問題ないのですが、無闇にフォロワーを集めてSNSでは目立っているにもかかわらず売上はゼロというケースが非常に多いので注意が必要です。
【農家さんによるネット販売のデメリットと失敗事例をご紹介】まとめ
ネット販売はメリットも多いですが、デメリットも存在します。
特に一定の利益を得るには、「ネット販売に関する知識」が欠かせません。
以下の記事で、農家さんのネット販売について完全解説しています。こちらも併せてご覧ください。
