農家は年収1,000万円稼げることもあると聞いたけど本当かな?
参考にしたいから、実際に年収1,000万円稼いでいる事例とその共通点を教えてほしい。
こんな方に向けた記事です。
- 年収1,000万円以上稼いでる農家さんの事例
- 稼いでいる農家さんの共通点
この記事は農園のWeb活用支援団体ファームコネクトが書いています。
ネット販売の代行、ホームページ制作、クラウドファンディング支援など、農業特化のWeb事業として様々なサービスを展開しています。
野菜で月次売上200万円、とうもろこしで日次売上100万円超えなど、多数の販売実績があり、行政とも提携している組織です。
→ファームコネクトの事例紹介
今回は、創業以降に実際にお会いした「年収1000万円以上稼ぐ農家さんの事例とその共通点」をお伝えしていきます。
これから就農して稼いでいきたいと考えている方にとって参考になる部分も多いと思うので、読み進めていただけたら幸いです。
農家さんで年収1000万以上稼ぐ事例
まずは、年収1000万円以上稼ぐ農家さんの事例です。2つの農園を紹介していきますね。
農家さんで年収1000万以上稼ぐ事例その1:芳蔵園さま
千葉県船橋市の果樹農家さん。ファームコネクトのクライアントです。
梨とシャインマスカットをメインに栽培しており、年商は7,000万円ほど。
主な販路は、直売所・ネット販売・移動販売の3つ。
2020年からネット販売、2021年から移動販売を開始し、いずれも順調に売上を伸ばしています。
移動販売ではフルーツサンドを販売し、多いときには1日で1,000個以上が完売する盛況ぶり。
他にも、梨の加工品を開発するために2回クラウドファンディングを実施して、いずれも目標の300%超えを達成するなど、さまざまな挑戦をされており、6次産業化を推し進める農園として日本農業新聞にも掲載されました。
現在進行形でどんどん拡大している農園なのでぜひチェックしてみてください。
ちなみに、芳蔵園さまはファームコネクトと協業して農作物加工品の開発&プロモーション支援サービスを展開しています。
農家さんで年収1000万以上稼ぐ事例その2:中込農園さま
山梨県にある観光農園です。ファームコネクトが創業したての頃に、2週間ほどファームステイさせていただきました。
富士山や富士急をおさえて山梨県観光スポット4年連続1位になるなど、国内屈指の観光農園。
ガイアの夜明けなど、メディア出演も多数です。
果物狩りのほかネット販売もしており、年商は1億円とお話されていました。
中込農園さまについては「1日500人が訪れる観光農園の成功方法とは?【事例から学ぶ】」で詳しく紹介しています。
農家さんで年収1,000万円以上稼ぐ事例:その他
名前は出せないのですが、ファームコネクトのクライアントで年収1,000万円以上稼いでいる方が複数おられます。
梨農家さんと、トマト農家さんと、野菜農家さんです。
いずれもネット販売や直売所など、消費者への直販をメインの販路としています。
年収1000万農家さんの共通点
ここからは年収1000万円以上稼がれている農家さんの共通点です。
結論から述べると以下の通り。
- 消費者に直販している
- さまざまな挑戦をしている
それぞれ解説していきます。
年収1,000万農家さんの共通点その1:消費者に直販している
年収1,000万円(年商で5,000万円〜ほど)稼がれている生産者さまは、直販をしているケースが多いです。(少なくともファームコネクトが知る範囲では100%)
直売所、ネット販売、あるいはスーパーへの卸など、利益率が高く言い値で販売できる販路をうまく活用しています。
手間が増えたり、マーケティングの知識を要するなど一定のハードルはありますが、農業で高収入を得るには、直販を通して農園のブランドを確立して固定客を掴むことが必須といえるでしょう。
年収1,000万農家さんの共通点その2:さまざまな挑戦をしている
周囲の目を気にしすぎず、さまざまな挑戦をしている農家さんが高収入を得る傾向にあります。
上で述べた直販のほかにも、加工品を開発したり、クラウドファンディングに挑戦したり、メディアに積極的に出演したり、業者を雇ってWeb集客したり…
農家さんで積極的に行動される方があまりおられないので、挑戦することがそのまま差別化に繋がり、農園のブランドが確立しているのかもしれません。
余談ですが、大きく稼いでいる農家さんは「経営者思考」の方が多かったです。
自分以外でも出来ることはシステムを使ったり人を雇うことで自動化し、自分は農園の経営戦略を練ったり、営業したり、人脈を広げたり…。
すこし利益を減らしてでも自分の時間の時間を作り出し、その時間を使って拡大している人が多いイメージです。
生産のことばかりでなく、マーケティング・経営まで考えを巡らせることがとても大切だと、周囲の農家さんを見ていて思います。
農家で年収1000万稼ぐ事例と共通点まとめ
以上、年収1,000万円以上の農家さんの事例と、その共通点でした。
やはり「直販をはじめとする様々な挑戦をおこない、農園のブランドを確立する」ことが必須であるといえるでしょう。
一定のハードルがございますが、積極的に行動している方はほぼ例外なく年収1,000万円の壁は超えているイメージです。
経営者として上を目指していく以上は避けては通れない部分ですので、ぜひ果敢に挑戦して農業で稼いでいきましょう!