ご覧いただきありがとうございます。農家さんのネット販売支援団体「ファームコネクト」です。
このたび、山梨県南アルプス市にある「中込農園」様(以下 敬称略)にて農業バイトをしてきたので、体験談を共有していきたいと思います。
※正確には、食事と寮完備の農業ボランティア(=ファームステイ)だったのですが、同じ農園でアルバイトをされている方からも話を伺ったので、その内容も織り交ぜてお伝えしていきます。
本音で書いていくので、本記事を読むことで、農業ボランティア・農業体験・アルバイトのリアルな声を知ることができます。
これらに興味がある方はぜひ読み進めてみてくださいね。
本記事の内容
- 中込農園について
- 農業バイト採用までの流れ
- 住み込み農業バイトの持ち物
- 生活環境について
- 人間関係について
- 住み込み農業バイトのメリットとデメリット
中込農園とは?
さっそく内容に入っていきます。
中込農園は、山梨県南アルプス市にある果樹農園です。
柿・さくらんぼ・梨・ぶどう・プラム・桃・りんごと、様々な種類の果物狩りを楽しむことができます。
とにかく面積が広大で、農地面積は約6ヘクタールとのこと。この広さは南アルプス市最大で、現在も拡大中だそうです。
果物狩りはたいへん人気で、多い時には1日500人近く来客されるとか。
なぜ中込農園はここまで人気なのかについて述べていきますね。
圧倒的なネット集客力
まず第一に、中込農園はネット集客が抜群に上手いことが挙げられます。
例えば、「桃狩り」「山梨 果物狩り」といったワードで検索すると、中込農園のホームページが1ページ目に出てきます。
こういったワードで調べた方が、中込農園のホームページを見て、来客する…という流れが出来あがっているのです。
英語と中国語版のHPもあり、様々な国のGoogleで”Japan fruit picking”と検索すると、そちらでも1ページ目に表示されるとか。
このことから、海外からの観光客や農業ボランティアも非常に多いそうです。そのため、中込農園での農業バイトを検討中の方は英語ができると捗るかもしれません。
(実際、私たちが農業バイトをおこなった際も、オーストラリアとニュージーランドの方がいらっしゃいました。)
中込農園は、農業でインバウンド需要とインターネットに着目したパイオニア的存在なのです。
豊富な品種と上質な果物
上で述べたように、中込農園は非常に多くの果物を扱っています。
また、それぞれの果物でも複数品種を栽培。(桃だけでも30品種ほど扱っているとのこと)
これだけの果物を栽培している農園は滅多にお目にかかれません。
また、リピーターのお客様も非常に多いそうです。果物の質が高い証拠ですね。
旬の時期に中込農園でアルバイトをすると、果物狩りに来たお客さまに味を説明する必要があるので、果物をたくさん食べることができるそうですよ!
綺麗な景色!
中込農園が位置する南アルプス市は、とにかく自然が豊富。
どの方向を見ても山が見えるという、都会では決して味わえない景色が楽しめます。
雄大な自然を楽しみつつ果物狩り…特別な体験になること間違いなしですね。
短期住み込み農業バイト体験談
中込農園について述べたところで、実際の体験談に移っていきます。
申し込みの部分から余すことなくお伝えしていくので、ぜひ参考にしてみてください。
農業バイト申し込みまでの流れ
正直、こちらについては中込農園ホームページにて、くわしく説明されているので、ここで解説する必要はないかもしれません…。
ホームページをしっかり読めば必ずわかるようになっています。
とはいえこれだけでは不親切なので、ここでは私たちファームコネクトの場合の採用までの流れを説明していきますね。
中込農園でのボランティアやアルバイトの応募は、電話 or 申し込みフォーム からできます。
ファームコネクトは電話で応募しました。
電話をすると、園主である中込一正さんが対応してくださいます。
電話の内容は主に以下の3点でした。
- 中込農園を知った経緯
- プロフィール(経歴)
- 志望動機
これらを質問され、回答していく形です。
履歴書をPDFファイルで送信しました。
送信後、アルバイト当日までに、「メディア掲載情報」の記事と、中込農園英語サイト内の「Japanese dedication to providing high quality products」・「Japanese manners and etiquette」を読んでおくよう指示を承りました。
不採用の方に記事を読むよう指示はしないと思うので、おそらくここで採用か不採用かが決まっていたと思われます。
最後に、バイト開始の3日前ほどにスケジュール再確認の電話をして終了です。
あとは当日、中込農園に向かうのみ。
住み込み農業バイトの持ち物
- 農作業着(ジャージ)
- 帽子
- 長靴
- 軍手
- タオル
- カッパ等の雨具
- 運転免許証
生活必需品(歯ブラシや下着など)を除く、特別な持ち物は上記の通りです。
ちなみに、中込農園は乾燥機付きの洗濯機があるので、あまり多くの服を持っていく必要はないと思います
wifiも完備されています。
滞在期間
採用され、持ち物を準備したら、いよいよ農業バイトスタートです。
ファームコネクトは2020/10/31~11/14まで、約2週間滞在しました。
農業バイトの作業内容
作業内容についても、中込農園ホームページで詳しく解説されています。
作業内容はもっとも気になる部分なので、このように詳細まで情報発信されていると安心しますよね。
ちなみに、ファームコネクトは旬が完全に過ぎた後に滞在したこともあり、草刈りや片付けメインでした。
中込農園は寮完備!
中込農園は寮完備です。ファームコネクトの男3人が泊まったのはこんなお部屋です。
あとから増築されて出来た部屋とのことで清潔感があり、ほんのり木の香りがしました。
11月だったので朝晩が冷えますが、それでも非常に居心地の良い部屋でした。(ちなみに共有スペースに冷暖房があります)
布団も支給されました。
寮には動物たちが
宿泊施設の周りにはたくさんの猫がいます。
「太郎」という名前の犬が一匹。(甲斐犬という犬種とのこと)
動物たちはみんなフレンドリーなので癒されます。
餌やりや犬の散歩も、バイトやボランティアの人がやります。
富士山を望んでの散歩です。
お風呂について
中込農園の寮には、写真のようなシャワールームが2つあります。
また、周囲には温泉施設が多数。(寒い時期だったので、私たちは毎日違う温泉施設に行きました。)
中込農園から車で5分ほどの位置にある「天笑閣」という温泉は、中込農園から来た旨を伝えると割引されます。
食事
お昼は園主の中込一正さんが、夜ご飯は一正さんのお兄様の奥様が作ってくださいます。
量たっぷり味ヨシ健康にもヨシで、普段の生活よりも贅沢な食生活が送れました。
作業もよかったですが、ご飯とお風呂が毎日の楽しみでしたね。
「人」について
我々が滞在中に関わったのは、中込農園代表の中込一正さん・共同代表である中込一正さんのお兄様・その奥様・他のボランティアやバイト、社員の方々でした。
いちばん関わったのが中込一正さんです。(作業の指示をいただくので)
中込一正さんは日本の大学院とアメリカの大学院×2…つまり計3つの大学院を卒業されている方です。
インターネット黎明期から中込農園のホームページを自作して、圧倒的な集客力を実現された当の本人。
大学教授もされている方で、農業にとどまらず、歴史やインターネットなど多様な知識があるので、様々な角度から農業について教えてくださいます。
…と、これだけ聞くと厳格なイメージがあるかもしれませんが、ダジャレを言うなど、お茶目な一面も。
また、作業内容も丁寧に何度も説明してくださったり、車の運転の際には注意事項をお伝えしてくれるなど、お優しい方です。
中込農園のホームページにも一正さんが映っている動画が掲載されていますが、動画そのままの人です。
中込農園で関わった方全員が暖かい方々で、心から居心地の良い場所でした。
来年のフルーツ狩りにもお誘いいただいたので、フルーツ狩り自体を楽しむのはもちろんですが、ぜひまた中込農園の方々にお会いするために伺いたいと考えております。
短期住み込み農業バイトで感じたメリットとデメリット
以上の農業バイトを実際に体験して感じた、メリットとデメリットを述べていきます。
メリット
- 短期間で農業について深く知ることができる
- 農家さんの1日のスケジュールを体験できる
- 出費がほぼない
短期住み込み農業バイトのメリットは上記の通り。
やはり「農業について深く学べる」ことがいちばん大きなメリットです。
中込農園でも、農業バイトやボランティアを通してノウハウを身につけ、その後に果樹農家として独立されていった方が複数おられるとか。
将来的に就農を目指している方には強くオススメしたいですね。
デメリット
- 体力勝負である
- 共同生活なので気を遣う場面がある
やはり農業は体力勝負です。
ファームコネクトは、本業の兼ね合いもあり全日午後のみの作業だったのですが(柔軟に対応いただき感謝です)、それでも10日が経つころには疲れが溜まってしまいました。
事前に多少は体力をつけていくことを推奨します。
また、住み込みである以上、同居人に気を配る必要があります。(中込農園に来る方はみなさん良い人なので、ストレスを感じることはありませんよ。)
【まとめ】農業バイトは体験しておくべき
以上、中込農園での短期住み込み農業バイト体験談でした。
将来的に農家になりたいと考えている方には強くオススメしたいです。
また、中込農園はアルバイトのみならず、ボランティアや社員、研修生も募集しているので、ぜひ申し込みフォームから応募してみてください。
雄大な自然のなかで心ゆくままに農業を楽しめますよ!