きれいな野菜・果物の写真を撮影してネットショップやSNSに載せたいな。でも本格的なカメラを使うのは面倒だしお金がもったいない。スマホでプロっぽい綺麗な写真が撮影したいんだけど、どうすれば良いの?
こんな方に向けた記事です。
- 魅力的な写真を撮影するメリット
- 撮影に役立つスマホアプリ
- 野菜・果物の魅力を最大限引き出す写真の撮り方
- 編集に使えるおすすめツール
この記事は農園のWeb活用支援団体ファームコネクトが書いています。
ネット販売の代行、ホームページ制作、クラウドファンディング支援など、農業特化のWeb事業として様々なサービスを展開しています。
野菜で月次売上200万円、とうもろこしで日次売上100万円超えなど、多数の販売実績があり、行政とも提携している組織です。
→ファームコネクトの事例紹介
野菜・果物の魅力的な写真を撮影するメリット
- ネットショップの売上が伸びる
- 集客に役立つ
まず最初に、作物の魅力的な写真を撮ることによるメリットを共有しておきましょう。
結論から述べると、上記2点がメリットであるといえます。
大半の方はネットショップの商品画像用に写真を撮影し、購入率の向上を目論んでいると思います。
ファームコネクトもしばしば同様の目的で作物の写真を撮影し、以下のようなページを作成しています。
しかし、魅力的な写真を撮ることにはもう一つのメリットが。
それが上でも述べているとおり「集客に役立つ」ことです。
綺麗な農産物の写真をSNSに投稿することで宣伝効果があり、集客が加速します。
ファームコネクトが実際にSNS運用をして気付いたことなのですが、Twitterにおいて綺麗な作物の画像はウケが良く、あらゆる指標で良い数字が出る傾向にあります。
特に、Twitter運用においてファームコネクトが最重要視している指標である「プロフィールクリック率」も平均的に高い数字を叩き出しています。
このように、魅力的な作物の写真は購入率を引き上げてくれるだけでなく、SNSに投稿することで集客効果も期待できるのです。
野菜・果物の魅力を引き出す写真の撮り方【事前準備編】
さて、作物の魅力的な写真を撮影するメリットを確認したところで、具体的な撮影方法に移りましょう。
まずは事前に準備しておくことを4点お伝えします。
①道具を用意する
- バスケットかご(持ち手がなくて底が浅いと撮りやすいです)
- 皿
- 背景に使うテーブルクロス(暗い色と明るい色が1枚ずつあるとベスト)
- 背景に使う英字新聞
こういった、撮影に使える小道具を用意しましょう。
ファームコネクトも事業を開始したとき、写真のようなゴザや皿をIKEAに買いにいきました。
高くても1,000円程度だったのでリーズナブル。
ちなみに、ゴザはハッキリとしたシワが付きやすくて、購入したものの殆ど使用していないので注意です。
結局シンプルなテーブルクロスとバスケットかごがもっとも役立ちます。
また、詳細は後述しますが、撮影の際は作物を水で濡らすと映えるので、水が入ったペットボトルを用意しておくと捗ります。
他にも、ネット販売しているのであれば「作物がどんな状態で届くのか」を示せるよう箱に入れた状態での写真も欲しいですね。
そのため梱包資材も事前に用意しておきましょう。
②アプリをインストールしておく
iPhoneをお使いの方でしたら、カメラ機能が優れているので特別なアプリは必要ないかもしれません。
しかしアプリを活用した方が容易に綺麗な写真が撮れやすいです。
スマホで良い写真が撮れなかったときに、すぐにアプリを使っての撮影を試せるよう事前にインストールしておくことを推奨します。
でもカメラアプリとか詳しくないから、どれを使えばいいのか分からないよ。
こんな方にオススメしたいアプリがFoodieとPhontoです。
Foodieは食べ物を美味しそうな色合いで撮影できるアプリ、Phontoは写真に文字を挿入できるアプリです。
この2つがあれば十分魅力的な画像ができあがります。
無料ですし、操作もシンプルでスマホ初心者の方でも問題なく使えるので、インストールしてみてはいかがでしょうか?
※それぞれの使い方についてはアイキャッチはPhontoとFoodieを使えばスマホで簡単にサクッと作れるが参考になります。
③撮影場所を定めておく
事前に撮影場所を決めておいた方が当日スムーズに進みます。
次の章でオススメの写真の構図を紹介していくので「この構図は自宅のあそこで撮るのが良さそうだな〜」などと想像しながら読み進めていただければと。
ちなみに、屋外で撮影する場合は、撮影に最適な時間帯も確認しておくと良いでしょう。
時間帯によって影ができたりしてしまうからです。
影があった方が影があった方が陰影が生まれて立体的に撮れますが、難易度が高くてプロ向けです。
影は極力ない方が簡単です。
④(できれば)赤い野菜・果物を用意
野菜は緑がメインですが、やはり単色だと映える写真は撮りづらいです。
赤が一色あるだけでも全体の雰囲気が大きく変わるので、トマトやパプリカ、熟したピーマン等があれば積極的に取り入れることを推奨します。
もし赤い野菜を栽培していない場合は、赤いリボンや紐を写り込ませると良いでしょう。
野菜・果物の魅力を引き出す写真の撮り方【実践編】
さて、道具・アプリ・撮影場所・(赤い作物)を用意したらついに撮影開始です。
ここでは写真の構図やコツを8つ紹介していきますね。
背景を決める
写真は背景次第でクオリティが決まるので、ぜひとも力を入れたいところ。
背景の候補としては以下のものが挙げられます。
- 木目のテーブル
- テーブルクロス
- 英字新聞
- 畑
特に木目のテーブルと農産物の相性は非常によく、ファームコネクトも写真撮影の際は常用しています。
畑については、以下のような写真を撮るのに向いています。
新鮮さをアピールできるのがグッドです。
それぞれの背景で撮り比べてみて、もっとも綺麗に撮れた写真を採用していくスタイルが良いですね。
ポートレートを活用
ポートレートとは、背景をぼやかした写真が撮れる機能のこと。
近頃のiPhoneには標準搭載されている機能です。
この機能を使うと一気にプロっぽい写真が撮れるのでオススメ。
先ほど紹介したこの写真もポートレートを使っています。綺麗ですよね。
こんな感じで、ポートレートでぼやかしたところに文字を挿入するのも良い感じです。
水滴を飛ばす
先ほど触れましたが、作物(特に葉野菜)はちょっと濡らすと瑞々しさが出ます。
タラっと垂らすのではなくペッペッと水を飛ばすのがナチュラルに濡らすコツです。
手のひらに載せて撮影してみる
手のひらに野菜・果物を乗せて撮影するのも人の温もり、大切に育てられていることを連想させられるので良いですね。
女性の手の方が相対的に作物を大きく見せられるのでオススメです。
立体感を出す
モノを重ねて撮影することで立体感のある写真が撮れます。
この写真はスティックセニョールの束の上に、少量のスティックセニョールを乗せたザルを重ねて撮影しただけですが、オシャレに見えますよね。
販売価格によって数量を変える
基本的にモノは少量であるほど高級に見えます。
高級フレンチのコース料理も、大きなお皿に少量の料理が乗っていますよね。
そのため、撮影する際の作物量は価格帯によって調整することを推奨します。
高級志向であれば少なめ、安さを売りにしているのであれば多めの量で撮影するのが良いでしょう。
生産者さまと一緒に撮影する
「生産者の顔が見えると安心する」という消費者の声は根強いです。
この人が野菜を作っているんだな、という印象をより強く与えるために畑を背景に撮るとベストです。
整頓させすぎない(難易度高め)
初心者にありがちなことが「とにかく整頓させようと」すること。
向きを揃えたり、同じ大きさの作物を集めたり…
確かにこのように撮ると綺麗ですが、実は写真によっては少し乱雑さを出した方がオシャレに撮れることがあるのです。
上の写真の左下に注目してください。これを見るとトマトの上下が揃ってないじゃん!と思われるでしょうが、これはわざと揃えていません。
揃えてはいませんが、良い具合に自然ですよね。
作り込みすぎるよりも、ちょっとした乱雑さを出すことを意識してみると良いでしょう。
【撮影後】撮影した野菜・果物の写真を加工・編集する
撮影後は、撮影した写真を編集していきましょう。
上で紹介したFoodie・Phontoでも十分魅力的な画像が作れます。
しかし、より凝った写真を作りたいという職人肌の方はフォトショップがオススメです。
より編集できる範囲が広く、作物の色も編集で細かい部分まで変えられます。
利用者が多いので、操作で分からない部分が生じても検索すればすぐに解決策が見つかるのも安心。
ファームコネクトもフォトショップを使って編集しています。
編集難易度は上がりますし、自由度が上がるぶんセンスが要求されますが、本格的に魅力的な写真を用意していきたい方はぜひ試してみることを推奨します。
野菜・果物写真の撮り方まとめ
以上、野菜・果物の写真撮影方法でした。
「魅力的な写真を撮るには高いカメラが必要」と考える方が多いですが、今の時代はスマホのカメラが高機能なので、スマホで十分です。
カメラを購入すると一から使用方法を覚える必要があるぶん、手間もかかるのでスマホで手軽に撮影を始めてはいかがでしょうか?
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
本記事が少しでも参考になれば幸いです。