[st-kaiwa1]ホームページを作るときに「独自ドメイン」という言葉を聞いたんだけど、独自ドメインとはなに?独自ドメインを使うメリットと決め方を知りたい![/st-kaiwa1]
こんな方に向けた記事です。
本記事の内容
- そもそもドメインとは?
- 独自ドメインのメリットとデメリット
- 後悔しない独自ドメインの決め方
- 具体的な独自ドメイン取得方法を画像7枚で解説
この記事は、千葉県船橋市にある農家さんのネット販売支援団体【ファームコネクト】が書いています。
2020年9月に創業とまだ若いですが【船橋市役所農水産課】様や【船橋市観光協会】様にも応援いただいている組織です。
HPを作成したり、SNS運用代行したり、web広告を運用したり…
様々な媒体を活用して、農家さんのIT進出をお手伝いしています。
→ プロフィール
今回は「ドメイン」にフォーカスして解説していきます。
農家さんが本格的にネット販売をするには避けては通れない「ドメイン」の部分。
なんとなく難しそうに感じると思いますが、実際はまったく難しくありません。
むしろドメイン含む「URL」に詳しくなると、普段なんとなく見ていたwebサイトの構造を読み解けるようになって楽しいですよ。
本記事では初心者の方に向けてドメインについて詳しくお伝えしていくので、ぜひ読み進めていってもらえればと思います。
それでは参りましょう!
そもそもドメインとは?
ドメインとは、一言でいうと「webサイトの住所」のことです。
ドメインがあることで、それぞれのwebサイトが識別されます。
このサイトであれば「farm-connect.org」がドメインです。
ちなみに「org」の部分をトップレベルドメインと呼びます。
このサイトは「org」を使っていますが、「com」「jp」「net」あたりをよく目にしますよね。
トップレベルドメインについては本記事後半で解説するので「そんなものがあるんだな〜」程度の認識で大丈夫です。
独自ドメインとは
先ほど、このサイトのドメイン「farm-connect.org」を例に出しましたが、世の中には以下のようなドメインもあります。
- tanakaennfunabashi.wixsite.com
- kamakura-noen.stores.jp
- sirahu.thebase.in
これらのドメインを見て、なにか違和感を感じませんか?
正解を述べると、それぞれのドメインにサービス名が含まれているのです。
1番には「wix」というホームページ作成サービスの名前が、2,3番には「stores」「base」というネットショップ作成サービスの名前が含まれています。
このように、webサイト作成サービスを使って製作したサイトのドメインには、しばしばサービス名が含まれているのです。
これを共有ドメインと呼びます。
これに対して、先ほどの「farm-connect.org」といったように、自分で自由に決めたドメインを独自ドメインと呼ぶのです。
基本的にwebサイト作成サービスは、追加料金を支払うことで独自ドメインを使えるよう料金設定しています。
[st-cmemo fontawesome=”fa-hand-o-right” iconcolor=”#3F51B5″ bgcolor=”#E8EAF6″ color=”#000000″ iconsize=”200″]
- サービス名が含まれていて、自分で自由に決められないドメイン→共有ドメイン
- 自分で自由に決めることができる、自分だけのドメイン→独自ドメイン
[/st-cmemo]
独自ドメインのメリット
[st-kaiwa1]追加料金を支払って独自ドメインにすると、どんなメリットがあるの?[/st-kaiwa1]
こんな方に向けて解説すると、以下のメリットがあります。
- 自由にドメインを決められる
- サービス名がなくなるぶんドメインが短くなり、消費者に覚えてもらいやすくなる
- SEO上のメリットがある
- 自分の資産となる
- ドメインのメールアドレスが持てる
上の2つについてはイメージが湧きやすいと思うので、下の3つを詳しく解説していきます。
メリットその1:SEO上のメリットがある
SEOとは、検索結果で上位表示させることです。
それぞれのドメインには「ドメインパワー」というものがあり、この数値が高いほどSEOに有利。
ドメインパワーはサイトの更新頻度やアクセス数、運用年月によって数値が決まります。
※ドメインパワーを上げる行為を「ドメインを育てる」といったりします。
独自ドメインは、自分のやり方次第で際限なく育てることができます。
逆に共有ドメインは自分で育てることができず、そのドメインを提供しているサービスに依存します。
共有ドメインを使えば、最初からある程度ドメインパワーが高いというメリットはありますが、細かい部分までSEO対策できません。
そういった意味で、長期的に見ると独自ドメインを使った方がSEO的に有利です。
少し時間はかかりますが(2~3ヶ月程度)、このように独自ドメインを使った方が上位表示されやすくなります。
メリットその2:自分の資産となる
育てたドメインは、ドメインを契約している限り一生自分のものです。
仮に共有ドメインを使っている場合、サービスが終了したら都度ドメインを変更する必要があり、せっかく育てたドメインパワーが元に戻ってしまいます。
一方、独自ドメインを持てば、仮にサービスが終了したり、あるいは使用サービスをスイッチしても、ドメインパワーを引き継ぐことができるのです。
[st-kaiwa1]とはいっても、実際サービスが終了することはあるの?大手なら安心でしょ?[/st-kaiwa1]
このように考える方もいるかもしれませんが、実は大手のサービスでも終了することは珍しくありません。
なぜならIT業界はとにかく流れが速いから。
新しいサービスが誕生し、古いサービスが淘汰される…という新陳代謝が起きやすいのです。
実際、直近の話だと「Yahoo!ブログ」が2019年12月にサービスを終了しましたし、2020年12月にはGMOが提供する「ヤプログ!」がサービス終了しています。
どちらも名だたる大手が提供しているサービスです。
こういった場合に独自ドメインを使用していれば、ドメインパワーを維持しつつ違うサービスに移行できるというメリットがあります。
メリットその3:ドメインのメールアドレスが持てる
実は、ドメインはサイトの識別だけなく、メールアドレスにも使うことができます。
例えばファームコネクトであれば「〜@farm-connect.org」といったように、@以降をドメイン名にしたメールアドレスが作成可能です。
「gmailといった無料のメールサービスを使っていると信頼に欠ける」という考えの方は一定数存在するので、自前のメールアドレスを持つことで信頼感が増すのです。
ビジネス上でメールを使うことの多い方は、独自ドメインを取得して自前のメールアドレスを持つことを推奨します。
独自ドメインのデメリット
- お金がかかる
- 自分でドメインを育てる必要がある
上記2点がデメリット。
ドメインを独自で契約すると、年間数千円の維持費がかかります。(ドメインによって金額が異なる)
また、先ほども触れましたが、一から自分でドメインを育てることが必要。
サイトを積極的に更新したり、SNSを活用してサイトへの流入を増やしたり…意外と手間がかかります。
長期的に見ればメリットとなりますが、ドメインが育つ前に戦意喪失して離脱してしまう人も少なくありません。
後悔しない独自ドメインの決め方
メリットデメリットを加味して「独自ドメインを取得する!」と決めた方は、さっそくドメインを決めてしまいましょう。
基本的には自社の名前やサービス名にするのが主流。
とはいえ、ドメインは早いもの勝ちであるため、欲しいドメインが取れなかったりします。
そんなとき、どのようにドメインを設定すべきかをお伝えしていきますね。
独自ドメインを決める際は、以下のポイントに注意してみてください。
- 読みやすい文字列か
- トップレベルドメインはスタンダードなものを
まず、ドメインは必ず読みやすい文字列にしましょう。
パッとみて読みやすいものだと、それだけ覚えてもらいやすくなるからです。
例えばこのサイトも最初は「farmconnect」としようとしたのですが、文字が詰まっていてなんとなく見づらさがあったことからハイフンで区切ることにしました。
結果「farm-connect」という単語2つが並んでいる状態となり、読みやすくなりました。
「〇〇農園」という名前の農家さんであれば「〇〇-noen」といった形で区切ると良いでしょう。
ちなみに区切る際はハイフンを使うのがスタンダートです。
また、トップレベルドメインは「com」「jp」といったよく目にするものを使った方が良いでしょう。
上からオススメ順です。
- com
- jp
- net
- org
ファームコネクトも本当は「com」や「jp」を使いたかったのですが、すでに使用されてしまっていたので仕方なく「org」にした次第です。
ドメインの決め方注意点
ドメインは一度契約すると一生変えられません。
そのため変更の可能性があるものは避けるべきです。
例えば、スイカを育てている農家さんがドメインに「suika」といれてしまうと、スイカの栽培を辞めた時に困ってしまいます。
もちろん、栽培作物を完全に固定している場合は問題ありませんが、数年したら別の作物を栽培するかもしれない…という場合は注意が必要です。
具体的な独自ドメイン取得方法
独自ドメインを決定したら、実際にドメインを取得していきましょう。
ここで一つ注意点が!
[st-cmemo fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]STORESは、STORES内でしか独自ドメインを取得できないのでご注意ください。本記事を参考にドメインを取得してもSTORESと紐付けることは不可能です。[/st-cmemo]
そのため、STOREをご利用の方はこれ以降を参考にはせず、必ずSTORES内部で独自ドメインを取得するようにしてください。
WixやBASEなど、STORES以外のサービスを利用していて独自ドメインにしたい方のみ読み進めてもらえればと思います。
独自ドメインの取得はお名前.comがおすすめ
ドメインを提供しているサービスはいくつかあるのですが、今回は「お名前.com」で説明します。
2021年1月現在もっとも利用者が多いので安心感があるサービスです。ファームコネクトも「お名前.com」にてドメインを契約しています。
[st-step step_no=”1″]「お名前.com」にアクセスする[/st-step]
[st-step step_no=”2″]取得したいドメインを入力する[/st-step]
アクセスしたら上の画面になるはずなので、真ん中の四角で囲ってある部分に取得したいドメイン名を入力し、検索ボタンを押しましょう。
[st-cmemo fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]既に使用されているドメインは使えません[/st-cmemo]
[st-step step_no=”3″]取得したいドメインを入力する[/st-step]
チェックを付けられるドメインはすべて取得可能です。
欲しいドメインのチェックボックスを選択して、料金確認へ進みましょう。
ちなみに、この表に書かれている価格は年額料金です。ドメインによって料金は異なります。
[st-cmemo fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]1円〜など、異様に安いものもありますが、そういったものは翌年度から急激に値上げすることがあるので注意[/st-cmemo]
「com」「jp」「net」「org」あたりの取得を推奨します。
[st-step step_no=”4″]サーバーは取得しない[/st-step]
ドメインに関してはお名前.comを推奨しますが、サーバーは「ConoHa WING」や「エックスサーバー」にて契約した方がスペックが高いです。
よってここでは利用しないを選択します。
[st-step step_no=”5″]ドメインを申し込む[/st-step]
申し込むドメインを確認したら、メールアドレスとパスワードを登録して「次へ」ボタンを押しましょう。
[st-step step_no=”6″]個人情報の入力[/st-step]
すると、初めてドメインを取得される方は個人情報の入力画面に遷移します。
名前や住所、電話番号、支払い情報等を入力したら上記の画面になり、申し込み完了です。(100%になるまで待ちましょう)
お疲れ様でした。
※申し込みの際にこんなポップアップが表示されるかもしれませんが、その際は「申込まない」を押しましょう。
[st-step step_no=”7″]メールを確認する[/st-step]
ドメインを申し込むとこんな形でメールが4,5通届きます。
[st-cmemo fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]初めての方は「ドメイン情報認証のお願い」というメールが来ているかもしれません。もし来ていたら、そのメールにあるURLを押して認証を完了させましょう[/st-cmemo]
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#ffebee” borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]会員IDとパスワードは次回以降も使うので、しっかり保管しておきましょう[/st-mybox]
以上ですべての工程が終了です。お疲れ様でした!
独自ドメインのメリットと決め方・取得方法まとめ
以上、独自ドメインのメリットデメリットと取得方法でした。
「独自ドメインは必要ない」と主張する方も少なくないですが、ファームコネクトは「本気で事業を進めていくつもりなら独自ドメインを取得すべき」だと思います。
費用はかかりますが、年間数千円(大抵1,000~2,000円程度)と安価なのでほぼ負担にはなりません。
長期的に見るとメリットしかないので、1年以内にやめるといったケースでもない限りは極力独自ドメインを取得すると良いでしょう。
また、取得した独自ドメインを各種サービスと接続する方法は、「〇〇(サービス名) 独自ドメイン 接続」で検索するとヒットするので、検索してみてくださいね。
一応ここにも参考ページを置いておきます。
※もし何か疑問点があれば気軽にコメントください。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
本記事が少しでも参考になれば幸いです。