収支管理して利益を残していくために、サボらず帳簿をつけたいけど、面倒だなあ。
農業簿記に対応していて、使いやすいアプリやソフトはないかな。
こんな方に向けた記事です。
この記事はWebに強い6次産業化支援団体、ファームコネクトが書いています。
通販支援、ホームページ制作、加工品開発支援など、農園の収益アップに関する様々なサービスを展開。
野菜で月次売上200万円、とうもろこしで日次売上100万円超えなど、多数の販売実績があり、行政とも提携している組織です。
→ファームコネクトの事例紹介
ファームコネクトには簿記2級保持者が2人いたり、そのうち一方は元税理士受験生だったり…と税務についてはなかなかの知識があります。
私たちの知見や、知り合いの生産者様にヒアリングした内容をもとに、
農業簿記に対応した会計アプリ・ソフトをご紹介していきます。
農業簿記に対応しているアプリ・ソフトその1:freee
シェアNo1のクラウド会計サービス「freee」は農業簿記にも対応しており、農業用の勘定項目を初期設定からまとめて登録することができます。
質問に答えていくだけで確定申告の書類を作成できるので、会計知識のない人でも安心ですね。
請求書作成と帳簿付けを同時におこなってくれたり、ネットバンクやクレジットカードを紐づけることで入出金情報をAIが自動取得してくれたりと、作業時間の削減にも役立ちますよ。
30日間の無料体験が可能で、その後は個人契約では1,480円/月の月額利用料を支払うことで使用できます。
私たちファームコネクトも、個人事業主時代はfreeeを使用していました。
農業簿記に対応しているアプリ・ソフトその2:マネーフォワード クラウド会計
「無料の会計自動化ソフト マネーフォワード クラウド会計 」も、クラウド型の会計ソフトです。
金融口座の取引明細を自動で取り込み、勘定科目の仕分けまでおこなってくれる優れもの。
口座の紐付けさえ完了してしまえば、入力作業にかかる時間を大幅に削減することができますね。
クラウドサービスですので、従業員とのデータ共有も簡単に行えます。
こちらも30日間の無料体験ができて、小規模事業者向けの「スモールビジネス」が3,980円/月、中小企業向けの「ビジネス」が5,980円/月です。
農業簿記に対応しているアプリ・ソフトその3:弥生会計24+クラウド
2023年より提供開始の新しいサービス。もともと弥生はインストール型のサービスを提供していましたが、近ごろはクラウド型サービスにも力を入れています。
弥生会計24は一般的なインストール型サービスとは異なり、弥生が提供する「あんしん保守サポート」に加入することで、クラウドでのデータ保存・共有、AIによる自動取り込みなど、クラウド型と変わらないサービスを受けることができます。
インストール型の処理速度の速さと、クラウド型の利便性の両方を兼ね備えていると言えますね。
なお、こちらは法人向けのサービスです。弥生は個人事業主に向けて「弥生の青色申告オンライン」というサービスも展開していますが、そちらは農業に対応していないので注意です。
農業簿記に対応しているアプリ・ソフトその4:農業簿記12
インストール型会計ソフト「農業簿記12」は、JA全中が推奨する農業専用の会計ソフトです。
簡単に導入できる上に、勘定科目の候補も豊富に用意されており、よくある取引例も提示してくれます。
銀行明細の自動取り込み、勘定科目の自動仕訳機能も搭載されていますよ。
インストール型なので、処理スピードが通信速度の影響を受けることがないのも魅力のひとつです。
販売価格は個人・法人に関わらず66,000円で、購入前に無料体験版をダウンロードすることができます。
農業簿記に対応しているアプリ・ソフトその5:らくらく青色申告農業版
「らくらく青色申告農業版」は、農業所得の青色申告に特化したインストール型会計ソフトです。
複式簿記の知識がなくても決算書が作成できるように、わかりやすくレイアウトされています。
毎年更新版が発売されているので、常に最新の法制度やシステムの変更に対応しているのも良い点ですね。
ただし、こちらのソフトは個人農家向けに作成されており、法人での購入はできませんので注意してください。
新規購入版は8,800円、更新版は5,500円で購入できます。
農業簿記に対応しているアプリ・ソフトまとめ
以上、農業簿記に対応しているアプリ・ソフトをご紹介しました。
簿記の知識がなくても簡単に使用できたり、作業時間削減が期待できたりと、その特徴はさまざま。
ご自身に合う会計ソフトが見つかれば幸いです。
それでは、最後までお読みいただき誠にありがとうございました。